誰もが自分だけはと思っている | NobunagAのブログ

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■誰もが自分だけはと思っている■
 
50代の方でも明日
認知症になる確率はあると書きました。
 
そんなこと信じられないですかね?
 
でも実際には何人も見ています。
 
徘徊して行方不明になる人が、
まさか80後半とか90代の人たちだと
思ってませんか?
 
そこまで年を取った人は
足腰も弱っているので
めったにそんなことにはなりませんよ。
 
これまで外へ行ってしまって困るなと
感じた利用者さんのほとんどは
60~70代の方です。
せいぜい80代前半がギリギリです。
もちろん、50代の方もいました。
 
「認知症は老人がなるもの。
徘徊は老人がすること、
だから監視してればいい」
 
という発想そのものが間違ってるんです。
 
 
そしてもしもこれを読んでいるあなたが
認知症で明日にでもグループホームに入ったとき。
 
まだ若いから一人だけ
特別扱いしてもらえるなんて
思ってませんか?
 
今の介護施設にそんな余裕はありませんよ。
 
 
「私は他のおばあさんたちと違うんだ!
まだしっかりしてるんです!
だから一人で外へ行かせてください!」
 
 
いくらそう言ってもね、
そのセリフは残念ながら
認知症の誰もが言うんです。
 
若くても年寄りでも認知症の人は
必ず言う言葉ですよ。
 
「私はおかしくないんだ」
 
と。
 
スタッフはそんなの聞き慣れているから、
 
「危険だからダメです!!」
 
の一点張りになりますよ。
 
他の認知症が重度の人と
ひとくくりにされて
おしまいです。
軽度だろうが重度だろうが
認知症は認知症だ、
外へ行くなんて危険だから
もってのほかだ!とね。
 
 
「どうしても買いたいものがあるんです」
 
「ペットの世話をしなきゃいけないから
どうか少しでも帰らせてください」
 
「たまには近所の人に会わせて」
 
「ボケた人たちと一緒にいると、
もっと自分がおかしくなってしまう、
だからたまには一人で息抜きに
行かせてください」
 
 
残念ですが安全の名のもとに
すべて却下です。
 
残酷ですか?
 
でも安全こそが大事と考えている人は、
こういうことを良しと言っているってことですよ。
 
 
そしてあまりにもこういう帰宅願望や
外出願望が強ければ…?
 
「この人は集団生活ができないね!
強い薬を飲ませたらいいんじゃない?」
 
「どこかもっと隔離してくれる施設に入れたら
いいんじゃない?」
 
「精神科に入院させちゃったほうが
いいんじゃない?」
 
と余計に重度扱いされて終わりです。
 
そのことに癇癪なんか起こして
スタッフや周りの人を殴ったりでもしたら、
それはもう即座に大問題にされ、
あなたも家族も路頭に迷うことになりかねません。
 
だから結局大人しくなり、
次第に認知症も進んでやがて寝たきり、
ということになります。
 
 
 
これが今の施設の現実なんです。
 
 
だからこそ俺はそういう現実を変えたいから
いろんな可能性を探っているのです。
 
可能性の芽を見せてくれる方々に、
たとえ全部は無理でも少しでも
その思いは叶えてあげたいから
まっすぐ向き合っているつもりです。
 
その人のためだけじゃありません。
 
今施設にいる人たちのためだけでも
ありません。
 
 
こういうふうにスタッフの意識や、
施設の現状を変えていくことが、
未来の自分が認知症になったときに
安心して暮らせる施設を増やすことに
つながるんです。
 
 
少なくとも今現在の施設の環境を思えば、
俺は明日そこへ入りたくはない。