■命を託されてきた者■
これまで本当に数えきれないくらいの
高齢者と出会い、
その介護をしてきました。
今でもそうですが、
決して最初から介護のプロであったと
言うことはできません。
何度もミスをしました。
お年寄りを傷つけてしまったこともあります。
家族を怒らせたこともあります。
いつも笑ってくれた人。
結局その人のほとんどを知ることが
できなかった人。
あるいは俺の手を握りながら
死んでいった方もいます。
介護は美しくないです。
人も、決して美しいものではないです。
仕事だってつらいことや汚いこともたくさん。
涙と汗と汚物にまみれているといっても
決して過言ではありません。
だけどそれが人間です。
たくさんの人が命をかけて表現したこと、
それが決してきれいでも
心から介護が好きとも言えない、
とても小さく心も狭い俺の中に、
またたくさん積み上げられていきます。
俺は自分を特別な人間とは思いません。
いつもわからないことや不安で、
胸の中はいっぱいです。
強がってみせても、
あるいはスタッフの前では
何でもわかってるようにみせても、
それはあくまで建前の姿です。
それでもこうして前を向けるのは、
これまでに出会ったすべてのお年寄りたちが、
一人残らず自分の支えとして存在するからです。
数百人、あるいは千人以上?
心の中に託された命があると思えば、
困難にも負けないでいられると、
それを信じてやっていこうと思います。
いつもより弱気な感じで申し訳ないですがw
どうも俺はすぐに人を信じすぎるようで、
それがよく失敗につながり、
自信を失うきっかけになります。
だけどそんなことにめげてるヒマは、
ないということです。
去る者は去り、
残る者は残り。
最後俺一人になっても。
心の中にたくさん託された命が
「アンタ、いいかげんもういいよ」
と言ってくれたら、そこで辞めよう。
それまでは目の前にいっぱい困ってる人が
待ってるからね~。