■情報は数字だけではない■
認知症が重度な人が体調を
崩したとき。
「○○さん、熱が38℃、血圧は
いくつです」
とかまずスタッフから報告がきます。
その後、俺は必ず本人に聞きます。
「○○さん、具合悪いですか?
おはようございます、どうですかー?」
もちろん認知症が重度だと、
こちらの聞いたことになど
答えてくれません。
そうするとスタッフは
「その人、聞いても答えられませんよ、
熱が何度、血圧がいくつって言ったじゃ
ないですか、だから具合悪いんですよ」
と指摘してきたりします。
だからそれはあなたに聞いたから
知ってるってw
おれが利用者に聞いてるのは、
そういうことじゃないんです。
聞いたことに答えてほしくて
聞いてるんじゃないんです。
しゃべる内容はなんでもいい。
まずしゃべれるか、
声はかすれていないか、
鼻声じゃないか、
口臭はどうだ?
ろれつは回っているか?
口の中は乾いてないか?
そういうことを見てるんです。
ひとつの会話のやり取りから
汲み取れる情報は、
いくらでもあります。
体温計や血圧計ではわかりません。
たぶん慣れてるお医者さんも
そうだと思います。
よく医師の診察中に、
患者の代わりにペラペラしゃべって
先生を不機嫌にさせるスタッフや
ケアマネがいたら、
多分こういうところに問題が
あるのだと思います。