■ネイマールの思いやり■
コロンビアのスニガにより、
大会からの離脱を余儀なくされたネイマールが、
公の場にあらわれ会見をした。
その内容はとても素晴らしいものだった。
まずスニガについては、
彼からは翌日連絡をもらったし、
恨んでなどいないと。
ブラジルのあの大敗を受けて、
スニガのもとには殺害予告や、
家族に危害を加えるといった卑劣な
強迫も届いていたそうだが、
こうしてネイマール本人が公式に
コメントしてくれたことで、
少しは収拾がつくかもしれない。
もちろん本当は悔しいし、
恨む気持ちもあって当たり前だが、
相手の置かれている危険な状況も鑑みて
それをこらえての公式な発言をできたのは
とても立派だったと思う。
またアルゼンチンのメッシに対して、
「彼が優勝してくれると信じている。
メッシはチームメートでもあり友人だから」
と述べている。
実はブラジルとアルゼンチンは非常に仲が悪いので、
とくに今回のようにブラジルがドイツに大敗したのに、
もし決勝でアルゼンチンがドイツに勝ったら、
ブラジルの面目は丸つぶれである。
下手するとまた暴動が起きてもおかしくないほど、
火だねがくすぶっている。
しかしブラジルのエースであるネイマールが、
こうしてアルゼンチン、メッシを応援するよと
公式に発言してくれれば、
ブラジル国民もそのネイマールの思いを
無下に踏みにじるわけにもいくまい。
このようにネイマールというのは、
若いのに周囲の状況をしっかり読み取って、
他者への配慮、思いやりある発言ができる
素晴らしいプロ選手だということが
今回のことでよくわかった。
サッカーが上手いことも大事だが、
人間として成熟することもまた大事なことだ。