■専門医受診で介護度も変わる■
前の記事で書いた、
大変なのに要介護度が低い方たち。
身体的に「できる」ことが多いと、
要介護度が高くならないのです。
たとえ徘徊だろうが
歩くことが「できる」、
便をなげることが「できる」、
という具合です。
実はこの方々のほとんどが
専門医を受診していなかったりします。
そして専門医を受診したら、
介護度が上がった
=適正な介護度になった、
方も何人かいます。
なぜなら介護認定においては、
主治医の意見書が
結果に反映されるからです。
たとえば認知症にくわしくない医師が、
「どうせただのボケでしょ~…」
という気持ちで
「診察時もしっかり受け答えしていて
大きな問題はない。
家族は困ってると言うが、
そんなことは
老人ならよくあることです」
としてしまえば、
軽度になってしまいます。
でも認知症に詳しい医師が
「一見、普通に受け答えしているように
感じられるが、
画像診断の結果からも重度の
認知症の可能性が高く、
しっかり経過観察が必要だ」
と書いてくだされば、
ある程度高い介護度を出した方が
無難だろうとなります。
要するに医者次第で、
かなり変わってくるのです。
一応、ケアマネも同席して
意見をすることで、
ある程度お手伝いはできますので、
俺はなるべくそうしていますが、
残念ながら必須事項ではありません。
国はケアマネの力など認めていないので、
24時間見ているスタッフとか、
その人を多角的に分析してるはずの
担当ケアマネよりも、
1ヶ月か数ヶ月に一回、
10分くらいしか接していない
医師の意見書を求めます。
本来ならば医師の意見書とともに、
担当ケアマネの意見書だって
あるべきだと思うのですが、
認定においてはケアマネなどは
完全に部外者です。
国から当てにされてません。
調査員としての役割は
求められてはいますけど…。
必死に現実を伝えて、
ようやく特記事項に書き入れて
もらえる程度なのです。
残念ながらケアマネにできることが
限られている以上は、
主治医にちゃんと書いてもらうしか
ありません。
さいわい、近所の専門医の先生は、
ご自身が何度も認知症の講演をするほどの
専門家であるにも関わらず、
「僕は診察のときの姿しかわからない。
現場の人の方がもっと本当のことを
知ってるはずだから」
とわざわざこちらにも意見を求めて
くださいます。
まさに専門医だからこそ、
診察時だけでは見えない姿が、
認知症には存在することまで、
わかってくださっているのです。
また、認知症専門ではないけれど、
あるお医者さんも、
やはり必ず意見書を書く前に、
こちらに意見を尋ねてくださいます。
そうすることで
つまり医療と介護とが、
介護認定においても
しっかり連携できるのです。
そのため最近はわりと毎回、
ちゃんと現実に合った認定も
増やせるようになってきました。
あくまでその先生方のときは、ですが…
そういう先生が少しでも多くなれば、
きっと適切な認定も増えてくると
思うのですが…。