認知症の方とありがとう | NobunagAのブログ

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■認知症の方とありがとう■
 
グループホームでは
利用者からのありがとうという
言葉を聞くことが少ないです。
もちろんちゃんと言ってくださる方も
いないわけじゃないですが、
意外と少ないんです。
 
認知症が重度の方が多いから、
仕方ないかなと思っていますが、
それって普通の感覚ではさみしいことですよね。
 
たぶん家族介護者の方は、
一番その感覚を実感されているのでは。
 
一生懸命やっているのに、
それが全然届いていないと感じてしまう
むなしさ。
 
でもそれは本当に仕方ないんですよ。
 
そういう病気なのです。
 
「忘れてしまう」
 
と思われがちですし、
確かにそれもあるんですが
それ以上に
 
「記憶できない」
 
という障害なのです。
 
だからスタッフなんて毎日顔を合わせていても、
その顔をまったく覚えていないのであれば、
毎日毎日が初めましてです。
 
もちろん個人差や、
認知症がどれくらい重度かによっても、
違いはありますので、
すべての人がそうじゃないけど。
 
何かをしてあげても、
そのことを記憶できないなら、
ありがとうもなにもないのも、
また仕方ないんです。
 
だから「ありがとう」という言葉が
聞けなくても、
どうかそれを悩んだり、
相手を責めたりしないであげてください。
 
だって本当はその人にとっても、
それはつらく悲しいことですよ。
 
ありがとうと言えないから、
どんどん対人関係がこわれていくし、
しかも自分はそれに気づけないでいる。
 
 
人間にとって相手に「ありがとう」と伝えることは
すごく大切なことです。
 
昨日のAKBの選挙を見ていても思いましたが、
ほぼすべてのメンバーが、
何度も何度も
 
「ありがとう」
 
の言葉を口にしています。
 
本当に素晴らしい言葉なんですよ。
 
「ありがとう」とは「有難い」、つまり
「本来ならば得られないこと」
に対しての感謝とお礼の言葉なんです。
 
 
相手にその思いを伝えることは、
人間にとって対人関係の要といえる
大切な礼儀です。
 
だけど認知症になったせいで、
それができなくなってしまう。
 
ありがたいことをしてもらえているのに、
それを忘れてしまうし、
そもそもそのことが覚えられない。
 
客観的に見たら、
こんなに悲しいことはありません。
 
 
「大切な人を忘れてしまう」
 
それにくわえて
 
「大切な人を覚えられない」
 
とても残酷です。
 
早くこんな病気がなくなりますように。