■認知症の人はこわくない■
ひとつ前の記事のようなこともあり
世間から認知症がどれだけの
誤解を受けているのか
あらためて知りました。
俺自身は毎日、
認知症の方ばかりを見ているのと
さいわい自分の住む街は
行政もわりと真剣に認知症の
問題に取り組んでいるので
認知症の人が普通に街に住んでるのは
当たり前だと思い過ぎていたのかも
しれません。
多くの皆さんに
知っていただきたいのですが、
認知症はこわい病気です。
こればかりは間違いない。
テレビで報道されてるより
おそらくずっとこわい病気です。
でも、肝心なことは
認知症の人は決してこわい人ではない。
まずこれだけは
皆さんに知ってほしいです。
俺だってあくまで
普通の一般人ですから
認知症の人がそんなに
こわい人だらけなら
とてもじゃないけど、
毎日仕事に通えません。
確かに危険を感じることが
ゼロとはいえませんが
それは深く関わっている中で
起きてしまう事故のようなものであり、
普通に街中ですれ違う一般市民が
認知症の人に危害を加えられることなど
皆無といっていいでしょう。
施設においてもそうですが
あまりにも他人に無作為に
危害を加える人がいたら
それでは共同生活などできませんから
専門の病院を受診させたり
入院してもらうなどの対応を
とることがほとんどです。
そのためにケアマネや管理者が
いるのですから。
しかもそういう方の場合、
いざ専門医に見てもらったら
認知症ではなく、
別の精神疾患であることがほとんどです。
レビー正体型や
ピック病などの認知症では
暴力的な行動が目立つ傾向も
ありますが、
それでも見ず知らずの他人に
突然襲いかかる人は
ほとんど見たことはないです。
施設のスタッフや家族が
認知症の介護が大変だと思うのは
あくまでその人に深く関わらねば
ならないからです。
深く関われば関わるほど
認知症の方にとっては
自分の自由を阻害しようとする人と
認識されてしまい、
その事が介護者側にとっても
「こんなに手を尽くしているのに
わかってもらえない」
という負担になるのです。
裏を返せば
深く関わらない人にとっては
ほとんど無害なのです。
それはそれで
「認知症の介護のつらさは
経験者にしかわからない」
という介護者の孤立感を生む要因に
なってはいますが、
認知症のニュースが増えたことで
そこは払拭されていっても
認知症の人はこわい!
という誤ったイメージが
増幅されてしまっては
元も子もありません。
認知症の人を差別するのは
未来の自分を差別するのと同じです。
近い将来、
自分だって認知症になる確率が
ものすごく高いんですよ?
いま、認知症の人たち。
その人たちは若い頃、
自分が認知症になるなんて思ってたと
思いますか?
なりたくなかったけど
なっちゃったんです。
遺伝やいろんな影響もあるから、
運動しようが脳トレしようが
赤ワイン飲もうが
残念ながらなる人はなります。
そうなったとき
他人から差別されたり
住む場所まで奪われ、
「こわい人だから仕方ない」
と周りから思われて
自分では弁明もできない。
そんな未来を作ってしあわせですか?
認知症の人をこわい人と
勝手に定義することは
明らかに間違ってます。