要介護度なんてデタラメ | NobunagAのブログ

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■要介護度なんてデタラメ■
 
以下の2人の方がいるとします。
 
どちらのほうが介護者にとって
大変でしょうか。
 
Aさん
 
ほぼ一日中寝たきりで、
自分で動くことはほとんどない。
こちらの声かけには時折、
うなずくことはできるが、
意思の疎通はかなり困難である。
食事は自分で召し上がることができず、
介助が必要。
お風呂も機械を使わないと入れない。
自分でトイレに行くことはできないため、
夜中にも3回ほどオムツ交換が必要である。
 
 
Bさん
 
身体はとても元気であるが、
認知症により判断力はかなり低下している。
初めて会う人に対してはにこやかに
接したりはできるが、
一度怒りだすと手がつけられない。
また、少しでも目を離すとすぐにどこかへ
行ってしまうため、
外へ出て迷子になることもあるし、
人の部屋に入って物をとってきてしまったりする。
食事は自分で召し上がることができるが、
人の物まで食べたり、
ときには紙なども口に入れてしまう。
 
 
さて、どちらが大変でしょう?
 
あえて両方重度な方を挙げてみたので
基本的にはどちらもラクではないです。
 
ただしどちらか一人を選ぶとすれば、
これはもうあきらかにBさんです。
 
介護にかかる時間も手間も、
介護者が精神的に感じる負担も、
おそらくBさんのほうが圧倒的に上です。
 
しかし、実際の要介護度は
Aさんのタイプならまず5、
Bさんなら2、下手すると1が出ます。
3が出ることもありますが微妙なラインです。
 
5に近づくにつれ介護報酬が上がるので
施設職員からすれば
対応するのが大変なBさんのほうこそ、
5にしてほしいと感じます。
 
でもBさんが要介護度が低くて、
お金がかからず家族はラッキーかというと、
意外とそうでもなく、
とくに自宅で過ごしている場合には、
要介護度が低ければ
デイサービスなどを利用できる回数に
制限が出てきてしまうし、
国の今後の政策で要介護3以上に
ならないと特養施設に入ることも
できなくなります。
 
 
 
最近、話題になっている
徘徊による行方不明、
あるいは事故死。
 
 
間違いなくBさんのタイプですよ。
 
Aさんのような要介護5の人は、
まず自分でどこかへ行くなんてことは
ありません。
 
厳密にはAさんのように
身体的な低下状態にある方の場合、
今度は床ずれとか、
誤嚥といって飲みこみ不良による肺炎などの
可能性も高まるので、
身守りの手を抜いていいということは
ありません。
 
しかしある意味、
それはあくまで予想できる範疇のことであって、
対応はしやすいのです。
 
Bさんに関しては認知症なので、
こちらの予測などはるかに超えた事態が
起こったりします。
 
 
だから徘徊の事故が起きるんですよ。
 
これまで自分が関わった
徘徊して行方不明になる人で、
要介護5が出ていた人はほとんど
いないです。
 
まず要介護1か2です、
それだけ歩けて元気だ、
という部分は認定のシステム上は
「身体的に良い状態である」
と評価されますので。
 
 
じゅうぶんなサービスが使えない、
実際の手間に見合った要介護度が出ない。
 
国は言葉だけはキレイ事のように在宅へ、
在宅へと言います。
 
介護保険を適正に利用しようと言っては、
報酬を下げたり、
要介護度を低く認定したりします。
 
その最たるものが
要支援へのサービスの自治体移行だったり、
特養の入所制限だったりします。
 
このままでは寝たきりに近い人のほうが
施設に入れて、
認知症がひどいのに身体だけは元気という、
徘徊事故につながるような人は
施設に入れないということになり、
今後の徘徊による行方不明者なんかは
増える一方でしょうね。
 
国はそれがわかってないって
ことはないと思います。
わかってて、
そういう改正をしようとしています。
 
 
特養に限らず、
認知症介護の要であったはずの
グループホームまでこうした
ずさんなやり方のしわよせがきていて、
認知症の介護に対するものであるはずの、
基本報酬がカットされたうえで、
看取りの加算は増えました。
 
つまりお金がほしければ重度な人を
見なさいよってことです。
認知症が重度、ではなく
身体的に重度な人をね。
 
ちょっとイヤな言い方でしょうが、
要介護4や5の人をどんどん入れて、
それを看取っていくのが、
経営的には一番効率が良いということです。
 
報酬が低いのに一日中、
身守りをしていなきゃいけない人は、
シビアな目で見るなら
ただでさえ人手が少ないのに、
そこに職員の手がとられるのは
あきらかに効率は悪いのです…。
 
だからグループホームが
つぶれないために
あくまで国の推奨するやり方を重視して
やっていくなら、
看取りを前提にした身体的に重度な方を
優先的に入れていくのが良いということ。
 
 
こうなるともう、
グループホームも特養も、
病院も何も変わりませんよね。
 
 
じゃあ、認知症で困っている人たち、
今後はどうすればいいんでしょうね?