■グループホーム入浴中の事故■
山梨のグループホームで
認知症の利用者が入浴補助具を使って
入浴介助を受けている際に大やけどを負い、
入院後、亡くなるという事故が起きました。
詳細がわからないのでうかつなコメントはいけないと
思いながらも…
どうしても違和感がぬぐえません…
なので同じグループホームで働く者として
あえて書かせていただきます。
確かに事故を100%防ぐのは無理です。
残念なことではありますが、
100%は無理だと断言してしまえるくらい、
現場は事故とは隣り合わせの環境にあります。
たとえばスタッフ一人の時間帯に
誰かの部屋を訪れていた際に
誰かが他の場所で転んでいたという事故は何度もあります。
これまで死亡者は出ていませんが、
それは運がよかっただけかもしれません。
もしかしたら、認知症の方ばかりなので、
自室でオムツを食べて窒息する人だって
この先出てしまうかもしれません。
ドアつきの個室である以上、
目を離す時間のほうが夜間は大きいくらいです。
どんなに頻繁に巡視したって
限界があります。
とくに認知症の方の行動というのは
すべてを予測するのは不可能です。
8割くらいはできても、
残りの2割は難しいのが実感としてあります。
事故にはつながらず何度も防ぎましたが、
夜になると頻繁に2Fの窓から
外に出ようとする方もいました。
本当に紙一重です。
だからある程度起こりうる事故については、
スタッフの側のことも擁護してあげたいと
思っています。
でも…ですよ。
入浴中に、
全身やけどで死亡させるほどの事故って
ありえるのでしょうか?
それは何℃ですか?
60℃?70℃?
普通は利用者を浴槽に入れる前に、
温度の確認くらいするでしょう。
確かに感染予防で手袋をしてしまったら
わかりにくいという声もあります。
本当は素手が一番確かなんですが、
俺自身も手が荒れやすくてそこから感染すると
よくないので入浴介助は
なるべく手袋をしています。
でも湯温の確認のときは、
必ず素手でします。
手袋が外しにくい時は、
足でやります。
とにかく一度は自分の肌でおこないます。
そもそも冬場にそんなに高い温度のお湯をはっていたら
湯気や熱気ですぐに気づくはずです。
入浴補助具を使っていたらしいので
おそらく全身用の寝たまま入る機械浴でなく、
うちのグループホームでも使ってるような
昇降式のリフトだと思いますが、
リフトはゆっくりと足から降りる機械なので、
当然足が浸かった時点でそんなすさまじい温度なら
利用者が何らかの反応をするはずです。
たとえ超重度の認知症であってもです。
熱い、冷たいくらいの反応は
仮に言葉が出せないくらい重度の認知症の方でも
体の動き、
表情でわかります。
そんな大事故に至る前に
ほぼ確実に気づくチャンスが何度もあるはずで、
それを全部見逃していたなんて
ねえバカなの?
としか言いようがありません。
こう言っては何ですが、
故意ととられてもおかしくないレベルです。
認知症の利用者が夜間、
気づかないうちに浴室に行ってしまい、
設定をいじって高温のお湯をはって
そこに入った結果、
大やけどをして亡くなってしまった…
それならわかりますよ。
それだってあってはならない事故ですが、
まだ理解できる出来事です。
しかしグループホームの
ほとんど1対1で介助できる浴室において
スタッフが近くにいてそんな事故が起きる、
「誤って入れてしまった」
などという不可思議な言い訳が通っていいものでしょうか。
さらに残念なのは、
このような一部のひどいスタッフのせいで、
おそらくその施設で働いている他のまじめなスタッフも、
会社も、みんなが非難されてしまうし、
ひいては介護業界に携わる者全員が
「しょせん介護施設にいる奴らなんてそんな程度」
と言われるのです。
もちろん、
一番気の毒なのは事故に遭われた方と、
そのご遺族ですが。
ご冥福をお祈りするとともに
真相の解明に期待したいです。