施設の感覚に慣れたくない | NobunagAのブログ

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◆施設の感覚に慣れたくない◆
 
このところ実地指導の準備で忙しいです。
 
基本的には(当然ですが)特に不正なことはしてないと思うんで、
何かごまかす書類を無理に作ったりってことはないんですが、
それでもあったはずの物がどこにしまったのかわかんなかったり、
記録の抜け落ちがないかチェックしたり、
色々準備しなきゃならんことも多いです。
 
まして今回、自分で体験するのは初めてなので…。
 
そんなわけで一日忙しく動いているんですが、
今日はとても良いことがありました!
 
遅番だったので夜、
自分で部屋に行けない方を5人ほど自室に誘導して、
ようやくリビングに戻ってみると、
散らかってたリビングがキレイに片付いてる!
 
すると1人の利用者さんが台所まで拭いてくれていて、
 
「なんだか今日、忙しそうだったから、
わたしがこれくらいはしておいたよ」
 
とおっしゃってくださいました。
 
グループホームなので本来はそれもごく普通のことのはずですが、
うちの場合、重度化に引っ張られすぎて、
できるはずの方も何もしないのが当然になってしまっていたので、
今日みたいに自発的に行動してくれたのはとても久しぶりで、
本当にうれしかったです。
 
単純にその行為をする、作業をしてくれたということだけでなく、
職員に対してもいたわりの心を見せてくれたことがうれしい。
 
そういう心と心のやりとりが大事なんだと思う。
 
でも、実際のところ、
こういうことを素直にうれしいと思う職員は少ないかもしれません。
 
なぜなら職員がそこにいない間に
利用者さんが1人で掃除をしていたわけですから、
当然転倒のリスクが非常に高かったということなのです。
 
今日のことは下手するとヒヤリハット事例なのかもしれません。
 
普段から職員による
 
「危ないから1人の時は動かないでね~」
 
という声かけも時々耳にします。
 
こういうのスピーチロックだなとも思いますが、
どうしても施設で仕事をしていると、
とにかく転ばれたらアウト、終了~。
みたいな感覚になってしまいます。
 
家族もこわいですからね…。
 
なので職員の気持ちも
あながち否定ばかりはできないのです。
 
でも俺は、
転んだということの裏には、
ちゃんと理由があるはずなので、
すべての転倒がダメなこととは思えません。
 
転ぶことがそんなに恐ろしいなら、
何もしないでずっと座っているか、
部屋で寝てれば安全です。
 
事実そういう生活になってしまう方もいるんですが、
それが人間らしい姿とは思えません。
 
たとえ転ぶかもしれないけど、
何かをしたいという気持ち。
今日のように誰かの助けになりたいという気持ち。
 
それをちゃんと引き出してあげるのが、
我々の仕事なんじゃないでしょうか。
 
少なくとも俺は、
そうでないとモチベーションがまったくわきません。
 
転べば本人は痛い思いをするし、
我々も上司やら家族に怒られイヤな思いもしますが、
ちゃんとした理由があっての転倒ならば、
仕方ないじゃないかとも思います。
 
もちろん、防ぐ努力も大事なんですが…。
 
「動けない人のほうが介護しやすくていいよね。」
 
これは施設でよく聞く職員の本音だと思いますが、
俺はそういう考えになりたくないです。
 
なりたくないのに、
そうならないとやっていけないような気もして、
そんなイヤになる毎日の中で今日は久しぶりに、
利用者さんが可能性を示してくれてうれしかったです。
 
ありがとう。