◆家庭的と家庭は違う◆
とある新入りのスタッフが、
昔からいるスタッフに
「(利用者の)○○さんって昼間、水分どれくらい摂りました?」
って尋ねてたんですが、
「あのねぇ、ここはグループホームで家庭的な場所なんだから、
そんなことどっちだっていいんですよ。
普通の家庭で年寄りの水分摂取量なんて把握してないでしょ」
などと答えてたスタッフがいてちょっとウンザリしました…。
自分のところの職員とはいえ、
あまりにもレベルが低すぎるというか…。
まぁ、尋ねた側のスタッフは転職してきたばかりで
前の施設はこうだったとか言いたがるタイプの人で、
ちょっとこまかすぎてどうかなって部分はあるんですが、
それにしてもやはり
「グループホームは家庭だから水分摂取量はどうでもいい」
なんてのはおかしいです。
さすがにその場ですぐに指摘しておきましたが…。
グループホームが家庭であるというのは、
あくまでそういう場所のように意図的にこちら側が演出しているだけであって、
本当の家庭であるわけがありません。
我々はお金をいただいて場所を提供しているのですから。
介護という仕事をしている以上、
単に家族のふりをすればいいというものではありません。
あくまで利用者の皆さんに家庭にいるような安心感を得てもらうために、
あえてあまり全面的に業務っぽさを出さないようにやっているだけであって、
専門職として把握すべきことはたくさんあります。
相手にそれと悟られないように、
それでも注意深く観察しているべきなのです。
それがプロってもんです。
そこはスタッフ一人一人が理解しているものと思ってましたが、
どうやら本心から
「自分たちは家族なんだから専門的なことはしなくていい」
と勘違いしている人もいるようでやれやれです。
ホント、ブログでいろいろ書くよりも、
まずは目の前の職場をなんとかしないとダメかな~と思った一日でしたw