令和3年3月定例議会の一般質問の内容と答弁の内容です🌸✨

 

■質問1

交通弱者を出さないための市民バスの在り方について

 

前回の12月定例議会でも質問しましたが、今回も引き続き質問をしました。

◇現状

・バスの利用者数は改定前と改定後さほど変わらない。

・利用者の割合は定期便の市民バスは9割、デマンドバスは1割。

・利用料金は改定後、一律200円。平均してとても安くなった。

・金額は手ごろになったのに、利用者数は変わらない。

・今まで通った場所が通らなくなった。

 

◇市民の皆様からの声

・バスのルート変更で利用できなくなった。

・デマンドバスの利用時間は15時まで。病院の診察時間などの都合で午後の予定を入れる時、帰りのデマンドバスがない。時間を延長してほしい。

・要望があがってきた地域については、もう一度、市民バスが通るようにしたり、デマンドバスの時間帯を臨機応変に変更してほしい。

 

◇バスに対する認識

・一から市民バスについて調べて、「知る」というところから始まる。

・行きたい場所周辺のバス停かが分からない。

・利用料金が分からない。バス停によって料金表示が無いバス停がある。

・市のバスのページが文字多くて見ずらく分かりずらい。

 

◇質問内容

・利用者数の目標数字の達成具合、市民の皆さまに対して行っている周知、PRの方法など。

・PDCAの中間評価と改善されたこと、今後どのように変更がされていくか。

 

▽市長答弁

・無料キャンペーンを行ったりしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響などで利用者数の目標を下回っている状況。

・本年1月の幹線の1便当たりの利用者数は、日中の通院買い物便は、目標値を下回っている。朝夕の通学通勤便は、目標値を上回っている。

・市民への周知PR方法は、市広報紙や地区回覧、地域の公民館等へ出向いてバスの使い方を説明する出前講座を行っている。

・来年度は、区長会や「北杜市民生委員児童委員協議会」などで、勉強会、説明等を行いたい。

・各エリアの「地域公共交通運営委員会」で、買い物や病院など行き先を絞った、お出かけの仕方が分かるチラシを作成し、利用者への配布や各エリア内の世帯に回覧を考えている。

・PDCAの評価は、来年度行う。

・利用状況や利用者の要望を踏まえて、本年4月1日時点で軽微な改正を予定している。

・改善内容は、乗継ぎ時間不足や道路混雑による遅れの改善等を目的に5分程度のダイヤ調整と一部乗降場所の変更行う。

・今後も各エリアの「地域公共交通運営委員会」で、運行上の課題など、現状を踏まえた改善についての検討を随時していく。

・来年度、利用状況の調査・分析を行い、令和4年度の「地域公共交通網形成計画」の見直しに向けた取り組みを進める。

・市民の皆様が利用しやすい「市民バス」となるよう努めていく。

 

▽企画部長

・今、検討中の分かりやすいチラシ等を作り、ホームページ等に掲載することによって分かりやすくしていきたい。

・ホームページの文字が多いことも、今後しっかり検討をしていきたい。

・バス停の料金表示は、今年4月の時刻の改定と合わせ表示をする。

 

 

■質問2

3Dレーザースキャナーを用いた文化財保護について

 

◇質問内容

・近年、3Dレーザースキャナーの技術向上により、文化財を360度、縦、横、ななめ、すべての空間を記録に残すことができ、

北杜市もそういった技術を活用した文化財保護として、神社仏閣の記録、修繕の活用、生涯学習や観光のPRなどの活用で、歴史と文化を残すことはとても大切である。

建物の修繕費がなく、壊れたまま、そのままになっている建物が修繕前に万が一劣化によって崩壊したとしても、事前に記録をしておくことで修繕ができるタイミングで、そのデータを見ながら修復することも可能になる。

・3Dレーザースキャナーを用いた文化財保護、記録データを活用した生涯学習などの推進について、市の考えを伺う。

 

▽教育長答弁

・3Dレーザースキャナーは有用性が高く、遺跡出土品の整理作業において、すでに活用している。

・過疎・高齢化により、地域の貴重な文化財の保存が危ぶまれる中、神社仏閣などを3Dデータとして記録し、将来の修繕に備えることの必要性を認識している。

・現状では3Dデータ化に要する経費、大容量になるデータの保存と活用に課題があることから、将来の有効活用に向けて情報を収集し、活用方法を検討したい。

・現下のコロナ禍の中、博物館等を3Dで映像化し、オンラインで見学できるコンテンツを備える施設も散見され、生涯学習、観光分野における3Dデータ活用の有効性が改めて認識されている。一方で、3D化に要する経費は、いまだ高額で、大きなデータ容量をホームページ等に掲載するためのサーバーをどうするかなど、実現に向けた課題があることも事実。3D機器の技術開発、費用の低廉化、5Gなど高速大容量の通信回線の普及といったインフラ環境を注視しつつ、将来の導入に向けて研究したい。

 

 

■質問3

長坂インター付近の整備について

 

◇現状

・時期によって、渋滞の範囲が長坂インター付近から五町田交差点、その上の若林交差点の手前らへんまで続いていることもある。

・高速バスの利用に伴う市営の駐車場は、たくさんの車が停まっている。

・新型コロナウイルス終息後は移住の状況によっては、さらに多くの車が停まい、今まで以上に駐車できない状況が予想される。

・高速バスのバス停は、行きと帰りの位置的に、街灯のない暗い道を数百メートル歩き、車まで戻らなければならない。

・長坂の高速バスを利用される地域の住民の皆さまを中心に、行きと帰りのバス停の間に「人が通れるほどのトンネルを開けてほしい」「歩道橋を造ってほしい」「街灯を付けてほしい」「駐車場を広くしてほしい」「道路が渋滞しないように整備してほしい」などという声を聞く。

 

◇質問内容

・長坂インター付近の渋滞について、今後どう緩和整備するか。

・高速バス付近の市営の駐車場について、整備する考えがあるか。

・長坂の高速バスの行きと帰りのバス停位置による、駐車場までの移動距離の緩和策としてトンネルや歩道橋、街灯の設置などの安全対策について、整備していく考えがあるか。

 

▽企画部長答弁

・中央道長坂高根バス停は、県外へ出掛ける皆さまを中心に多くの方が利用し、時期によっては、市が設置している駐車場も満車になることは認識しているが、現時点での拡張工事は考えていない。

・当該バス停は上下線のバス停が離れており、その移動に時間がかかることは承知している。

・利用者の皆さまの安全を確保するため、駐車場および周辺道路への街灯の整備については、検討していく。

・連絡通路等の設置は、多額の費用がかかることから、整備の予定はない。

 

▽建設部長答弁

・中央道長坂インターチェンジ入口交差点については、以前から週末や観光シーズンなど、たびたび渋滞が発生し、市民の日常生活にも支障が生じていると認識している。

・今まで、道路管理者の県に相談し、右折レーンの増設や直進レーンの新設など、検討を行ってきたが、中央道との交差における構造上の課題や、整備に必要な用地取得に課題があり、ハード面での整備は困難な状況である。

・昨年1月、改めて、県および「北杜警察署」に対し、信号機の時間調整など、ソフト面での対策について、検討を要望したところ、インターチェンジ入口の信号機に右折信号を増設し、県道への合流を確保しながら、周辺の信号機の時間調整も行って県道の流れを改善させ、経過観察を行っている。

・市民の安全安心な日常生活の確保やコロナ収束後の市内への観光および物流の活性化を考慮しながら、引き続き、県および警察と状況を注視していく。

・周辺商業施設への出入りによる影響も考えられるので、関係機関にも要望しながら改善に向けた検討していく。