ある日社長が
「この色の組み合わせでブレスレット作って」
なんて言ってきました。
それは、およそ私が思いつかないであろう色合わせ。
いや、思いつかないわけではないけど、おそらく作らないであろう組み合わせ。
「へ?クリスマス??」
そう、その配色は赤と緑。
どう考えたって、クリスマスしか思いつかないでしょ?
クリスマスの時期にちょっとした遊び心で作るのは有りだと思いますが、クリスマスなんてとっくに過ぎちゃってるし・・・。
だってこれって、冬の海岸でビキニ着て歩いてるようなものでしょ?
要は・・・・寒すぎ・・・(>_<)
なんでまた、赤と緑??
とはいえ、社長にはなにかしらの意図があるようで。
なんか説明されたけど、私にはよくわかんない。
でも、理由があって言ってることなら、ちょっと頑張ってみようかな・・・?
腕の見せどころです。
さて、赤い石。
赤といえば、ルビー、ガーネット、カーネリアン・・・。
意外と少ないのよね。
インカローズやロードナイトの高品質なものも赤いけど、予算いくら位で考えてるんだろう?
緑の石は・・・?
翡翠、アベンチュリン、ブラッドストーン、マラカイト、プレナイト、クリソプレーズ、ネフライト・・・。
赤い石より選択肢があるかな?
さて、その2色しか使っちゃダメなんて言われてないし。
他の色石をプラスすることにしよう。
クリスマスカラーを使ってクリスマスっぽくなく仕上げる作業。
なかなか体験できることではありません。
(だって、自分では絶対やらないし^^;)
赤と緑なんて、どう考えたって派手な印象。
なんてったってクリスマスカラーだし。
もうちょっと落ち着いた感じで色合わせしてみようか。
ブラッドストーンあたりがいいかな・・・?
・・・なんて考えながら、とりあえず、どうにかこうにか完成しました。
・・・が、実際のところそんなに気に入ってるわけではないんですよね。
そうだよね、気に入ったものができるのなら、とっくの昔に作ってるよね・・・。
でもまあ、とりあえず、クリスマスっぽくなく仕上がった・・・かな?
てなわけで。
「社長ー、こんなかんじ?」
出来上がったブレスレットを見せてみます。
「おお~っ!すごいっ!かっこいい~ヽ(゚◇゚ )ノ」
「へ?かっこいいん??」
「うん、すごいね~、みっちゃんじゃ絶対作れなかった配色だよね~」
「ああ・・・たしかにそうかも」
そうだよね・・・配色には好みもあるし、私がいいと思う配色が、必ずしも全ての人が受け入れられる配色じゃないというのと同じように、ほかの人がいいと思う配色を、私が受け入れられないことは当然あるわけで。
でも、私がどんなにおかしいと思っても、世の中にはそれがいいと思う人がいるのは事実。
配色に正解なんて、ありませんから。
反対色と言われる黄色と紫だって、昔はよくないなんて言われてたのに、今では普通に使われてるし。
(ていうか、アメトリンなんてまさしく、その配色なんだよね^^;)
出来上がったブレスレットをじ~っと見ながら、
「そうかなあ・・・おかしくないかなあ・・・?」
なんて考えてみる。
いくら悩んだところで、いいと思わないものは思わないんだけど(おいおい)
でも、社長がえらく気に入ってしまったので、とりあえず店頭に出して、私はそのまま休憩に。
ま、今週出すだけ出してみて、反応悪かったら片付けようっと。
さて、休憩も終わり。
最近はもっぱら店にいることが多いので、休憩時間は本当に体を休ませる貴重な時間です。
ホテルに帰っても、本当に今や寝るだけだもんなあ(´д`lll)
休憩時間も大幅にオーバーして売り場に戻る。
それでも足りないと思ってるくらいなのに。
戻って作業机を見てみると、ついさっき作ったばかりの値札を発見。
「あれ?まさか・・・?」
「おかえり~みっちゃん。さっきのブレス、売れたよ~^^」
「え?マジ??∑(゚Д゚)」
「またまた、社長、ゴリ押ししたんじゃないの?」
なんて聞いてみる。
本当にそうだと思ってるわけではないけど、そう思わずにはいられないんだもん。
「違うよ、お客さんが「これいいわねえ」って自分で見つけたんだよ」
「へえ・・・そうなんだ・・・」
「だから言ったでしょ?これいいよ、絶対。」
世の中には、私の知らないことが、まだまだ沢山あります。
何が良くて何が悪いか、法律的なことを抜きにして言えば、何一つ正しいことも間違ってることもないのかもしれません。
私の中の常識が「おかしい」と思っていたとしても、ほかの人の中では、当たり前に常識として位置づけされていることも、普通にあることなんでしょう。
石の配色はそのまま波動につながります。
石同士の組み合わせによって独自の波動が生まれ、そのままそれがそのブレスレットのパワーになります。
そのブレスレットは、私とは波動が合わなかったけど、社長やそのお客様との波動は合っていたのでしょう。
だから惹かれる。
私がやったことは、何一つ間違ったことではなかったみたい。
なんか、新しい発見をしたような気分です。
この先これからも、おそらく私は頼まれない限り、ああいうような配色の商品は作らないでしょうけど、でもそのあたりもきちんと勉強して作れるようになれば、デザインの幅もぐっと広がる気がします。
だって、世の中には、そういう配色の需要がちゃんとあるんだから。
数時間後、そのブレスレットをご購入くださったお客様がご来店。
自宅にある石を見てもらいたいとかで、重い石たちを持って来てくださいました。
水晶玉(?)に見える大きな透明な玉1つと、負けず劣らず大きいゴールデンカルサイトの丸玉。
ところが、私が気になったのは、その方のお召になられているお洋服・・・・
「はっ!ブレスの配色と同じ!!∑ヾ( ̄0 ̄;ノ!」
・・・ちゃんと配色の勉強しなおしま~す・・・(_ _。)