星空ツアーの集合は7時20分だった。

 

旅館の前にバスがきて

 

それぞれの旅館で客をピックアップして

 

浪合パークに向かう。

 

本当は(というか今までは)「ヘブンズ園原」というのがその場所だったのだが、

 

土砂崩れで閉鎖されてしまったらしい。

 

その代わりに「浪合パーク」で星空を見るのだという。

 

バスに乗ったら

 

「今日は満天ですよ。…でも月が出ているので明るいから小さい星は見えません」

 

と案内がある。

 

「満天かぁ~、良かった雨が降らなくて…」などど期待している

 

 

雪の残る中、バスは進む。

 

そして、浪合パークへ

 

到着後すぐに施設に入ってスライドを見る

 

 

ここでも、「星が最も輝いて見える場所 第一位」とタイトルにある

 

解説員の話と宇宙についての解説ビデオ、全部で20分くらい

 

 

そして、それが終わると外へ…

 

上を見上げると

 

 

「はぁ?なにこれ?これウチの近くと変わりないやん」

 

この写真、私が一眼レフカメラで撮った長秒露光のものだからまだ星が写ってるけど、

 

肉眼じゃもっと見えない。ほんと見えるのは北斗七星とカシオペア座ぐらい…

 

 

解説員曰く

 

「阿智村は周りを山で囲まれているので光害が入って来ません。だからここは、日本一星がキレイなのです」

 

「今日は、月が出ているので星はあまりみえませんが新月の時ならもっとよく見えますよ。今度は新月の時に来てくださいね」

 

とのたまう


 

それにしても、

 

「自然だから仕方ない」といってもさすがに

 

今日は、雨や雲りではない,満天の空なのだ

 

しかも満月ほどの明るさでもない

 

なのにこの程度の星空か…

 

「雨が降ってない新月の日っていったい1年に何回あるんですか?」と聞きたい

 


そうなると

 

いったい何人の遠くからはるばる

 

満天の星に憧れてやってきたロマンチストたちを

 

がっかりさせてきたのだろうかと思うと

 

やるせなさが募る。

 

 

口コミでは「星がいっぱい見えた」って書いてあるけど

 

どれくらいの確率でそういう人達がいたのかを尋ねたい

 

ツアーの料金は一人2800円。二人で5600円払った。

 

小型のバスは平日なのに満席で、

 

キャンセルが出なかったら私たちは補助席に座ることになっていた。

 

顧客満足度、低すぎやしないか?

 

 

私が思うに、環境省が「星空~」を認定したのは2006年、それから20年近く経っている。

 

その間に周りの光もドンドン増えて

 

そんなに星が見えなくなってしまって

 

星がキレイに沢山見える確率はドンドン下がってきているのではないだろうか

 

それでも星空ツアーは続いている。「日本一キレイな星空」を謳い文句に…

 

 

外の気温はマイナス1℃。

 

私たちはこの寒空の下、震えながら解説者の「あれが北斗七星です」

 

とかいう星の解説を聞いていた。

 

 

 

そして、9時になってツアーも終了。それでおしまい。

 

 

あ~、これは、まさに旅行業者の広告に乗せられたミスチョイスだった~

 

 

それでも、とにもかくにもこのツアーに参加出来て良かった。

 

とにかく「こんなもんだったんだ」と納得が出来た。

 

 

そうやって自分を慰めて、今夜はまた温泉に入って寝ようニヤニヤ