先日「読みたかった本が図書館で見つかってHAPPY」と書きましたが、早速その本、読んでみました。

 

とはいえ、「量が多い!エピソードが多い!」というのがこの手の本の特徴で、最近の読書術を説く本では「1ページ、1ページ大事そうに読まなくていい、大事な所だけ飛ばし読みすればいい」というのが主流らしいのでザーッと読みました

 

まずこの本のタイトル「人を動かす」、これって内容とタイトルのイメージがかなり違います。

 

この本、時々図書館の棚で見かけてたのですが、タイトルからすると、いかにも上司や、経営者が部下や得意先に対して行う術、みたいなイメージがあったので

「こんなん関係ないわ」と思ってたのですが、人間関係の指南書としてかかれている本である事がわかり、「一度拝読したいものだ」と思っておりました。

 

この本は1936年が初版で、それから80年以上も改訂されて読み継がれてきた名著なんですが、さすがに人間関係を円滑にするノウハウがいっぱい書かれていました。

 

写真の右側にあるのは、最近私が読んだ本ですが、これも「他人とうまくやっていく」関連の本です。どちらも共通する部分が沢山あります。この「人を動かす」という本が、いかに現代でも通用する内容かという事がわかります。、

 

・まずほめる・相手に誠実な関心を寄せる・名前を覚える・笑顔で接する・聞き手にまわる・相手が重要な人であるという事を示す…、

 

などと、こういう類は、結構あちこちで聞かれる話ですが、それでも衝突した時どうするか…それが、やっぱり名著、その後のフォローがちゃんと書いてあります。

 

「およそ人を扱う場合には、相手を理論の動物だと思ってはならない。

相手は感情の動物で、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって

行動するということを心得ておかなねばならない」

 

結局 虚栄心と自尊心の塊なんですよ、人間は…

 

だから

・顔をつぶさない・誤りを指摘しない・相手が即座にイエスと答える質問を選ぶ・遠回しに注意を与える・相手の身になる

 

どれだけ極悪非道の死刑囚でも、極刑の場面になっても、なんだかんだ理屈をつけて「自分が悪かった」って決して言わないそうです。

 

この本では、「議論に勝つ唯一の方法として議論を避けることだ」

「議論に負けてもその人の考えは変わらない」と言い切っています。

 

なんかそれにすごく納得しました。

 

私も、60歳を超えて色々経験もして、すっかり大人になった気でいました。その分「話せばわかる」と自分の意見を忌憚なく言ってきました。それがダメなんですよね~。「まだまだ人間出来てないな~」とこの本を読んで実感しました。いくつになっても人間対人間との対話です。「相手を立てて、議論を避ける」それが大切な事だったんですね~。

 

「時々、読み返して思い出さないと…」と思って早速、アマゾンの中古本を注文しました。やる気だけはあるんですが…頑張ります。