ボクが初めて育てた花は、アサガオだった。

種をまいて水をやり、「早く芽が出ないかな?」ってずっと見ていたら、お姉ちゃんに「そんなに早く出るわけないでしょ」って笑われたりして…。

アサガオは、朝に咲くからアサガオっていうんだよね。

だけど、ある夜にこんな実験をしたんだ。

アサガオにすっぽり箱をかぶせて、光が入らないようにしておいて、それをお昼に開けたらね、なんとアサガオは朝だと間違えて花を開いたんだ。

こんな言葉を聞いたことがある。

「アサガオを咲かせるのは、朝の光ではなく、夜の闇(やみ)

アサガオに、夜の間ず~っと光を当てていると、朝になっても花を開かない。

大切なのは、花が開く前に、暗い闇がないといけないということなんだ。

一日がずっと昼で明るくても、草木が育たないように、きっとボクら人間も同じで、暗くなったり明るくなったりしながら成長していくんじゃないかな。

ときには悩むことも、暗くなることも必要なんだね。

暗いおかげで、「光」に気づくことができるし、もしかしたらその経験のおかげで、同じように悩んでいる人の心を、たすけてあげられるかもしれない。

だから、一見つらいことが起こったとしても、それはきっと、神様がボクらの花を咲かせるためにくれる「闇」みたいなものなのかもしれないね。

 

キミは渡り鳥を知ってるかな?

ツルやハクチョウ、ガンなどがそうなんだけど、この渡り鳥は、海をこえて遠いふるさとに帰るときに、V字型になって飛んで行くんだ。

見たことがある人もいるんじゃないかな?

先頭を中心に、V字型になるとね、後ろに上昇気流が起きるんだって。

だから、後ろで飛んでいる鳥たちは、あまり疲れないで飛ぶことができる。

しばらく飛んで先頭の鳥が疲れると、すっと後ろへ行く。

すると、元気な鳥がパッと前に出てきて、リードしていくんだ。

もし一羽がケガをしたら、二羽の鳥がやってきて、いっしょに飛んでくれる。

そして二羽になってしまったら、渡り鳥は別の群れに入る。

このとき、「キミは仲間じゃないから入れないよ」なんてことは言われない。

ね? 渡り鳥ってスゴイでしょ? 

だけど、これも知っていてほしいんだ。

渡り鳥で、おんぶされている鳥や、引っ張ってもらっている鳥はいない。

みんながしっかりと自分の羽で飛びながら、たすけあったり、周りをかばったりしている。

その結果、自分もたすけられているんだね。

それと同じように、ボクらは、たすけあえば、辛いことも乗り越えることができるんだ。

だから、苦しいときには、人に頼ってもいいんだよ。

別のときには、人から頼られる側になればいいんだから。

渡り鳥の飛び方をお手本にして、ボクらもみんなでたすけあいながら生活していきたいね。

 

うぅ~、寒いね~。こんな日はみんなで押しくらまんじゅうをして、暖まりたくなるね。

地球の一番南側にある南極大陸。

ここは南にあるからといって暑いところじゃないんだよ。

一年中厚い氷がはってるくらい寒いところなんだ。

その南極大陸には、キミたちも知っているペンギンが住んでいるんだけど、このペンギンも、嵐になって本当に寒くなると、ちょうど押しくらまんじゅうをするように固まって、お互いを暖め合うんだって。

おもしろいね。

だけど、そこにはちゃんとルールがあるんだ。

寒い風が当たっている方のペンギンは、しばらくすると風の当たらない方に回る。

すると、風の当たらない方にいたペンギンが、今度は風が当たる方に回って寒い風を受ける。

そうやって、寒い嵐を乗りこえるんだ。

だけどね、いつも風が当たらない方に回ろうとしていると、結局仲間がいなくなって、自分も生き残ることができなくなっちゃうんだって。

たまには自分が寒い方に立つことが、仲間を守って、自分自身が生きていくことにつながるんだね。

きっと、ボクたち人間も、これと同じだよね。

いつも、めんどくさいことや、都合が悪いことを他の人にやらせてばかりじゃ、すぐに周りから嫌われてしまう。

ペンギンさんにも笑われちゃうよ。

学校のそうじ当番や、お家のお手伝いを自分からすすんでやれる人が、みんなに好かれるんじゃないかな。