救えなかった命

 

皆さんこんばんは、Nobumapiです。

 

今夜から2日間だけ夜勤でございますので私の今の心境を書きたいと思います。

 

今回のテーマは「救えなかった命」でございます。

 

とは言え誰かを見殺しにしたという話ではございませんのでご安心を。

 

今から30年くらい前の事でしょうか…ある夜テレビを見ていた私、

 

その頃から3度の飯より手術室が大好きな子であったため

 

何気に見ていたドキュメンタリー番組で出ていた当時12歳の少女がいました。

 

その少女はダウン症と心疾患を抱えておりましたが

 

見た目は健常者と変わらない少女でした。

 

障害を抱えつつも懸命に生きようと藻掻く姿が印象的な少女でした。

 

ドキュメンタリーの最後の方で再現VTRの後日談が流れていた時その少女は既に

 

還浄され家の安置祭壇に骨箱と遺影が飾られてありました。

 

実際のVTRの前のドキュメンタリー再現動画の終わり部分には元気な姿でカメラに

 

向かってバイバイする当時小学校6年生の少女の姿がありました。

 

「現実はなんと無情なんだ、なんと残酷なんだ」と感じました。

 

あのバイバイの後に容態が急変し夭逝されたとの事でした。

 

あれから30年の月日が流れた現在同じ様な疾患や障害を持った人と知り合いました。

 

家柄を重視するお宅だった為様々な福祉制度を使用しておらず

 

生活費と言うより無駄な医療費を払い続けていました。

 

成長するにつれて悪化する症状と障害に私は見るに堪えませんでした。

 

そして、私は意を決したようにその方にアドバイスを送るようになりました。

 

一応私は「介護福祉士」の資格保持者ですので

 

ある程度の福祉施策(ここでは福祉サービスの事です)は齧っていましたので、

 

今現在使える制度を解りやすく説明させて頂きました。

 

幼少期に申請をしておけば交通費の面で「お財布にやさしい」生活が出来たのにと

 

申請忘れによる時効が成立してしまった状況では何もできなのが悔やまれました。

 

それでも使える制度は何でも使う「使え物は鬼でも使う」精神の元、

 

都道府県は異なるものの類似サービスを駆使して少しでも安楽に生活が出来るように

 

色々なアドバイスをさせていただきましたが、

 

ある疾患関係の福祉サービス申請の時効が目前に迫っていたことが判明し

 

先方サイド側にカマかけてバタバタ手続きを行い事なきを得たそうです。

 

そして今その手続きなどが功を奏して何とか安楽とは言えませんが

 

人並みに過ごせている様です。

 

そう・・・この時私が感じたのは「救えなかった命」を一人でも減らしたいと感じ、

 

どうしたら救えたのかと後悔したあの屈辱や虚しさをバネにた結果だと思います。

 

それにこの方…あのドキュメンタリー番組に出ていた夭逝した少女に

 

そっくりだったことも有る様なのです。

 

あれから2年が経ちまして少しは報われたのかなと考え込むことが少し増えたように

 

思います。

 

まぁ…成人かと思った相手がJKだったのには魂消ましたがねガーンポーン

 

私の「救えなかった命」については以上です。

 

恩返しではなく…恩送りが出来ていたなら良かったと思いたいです。