夜中

ふと目覚めて電球の明かりを見ていると、

あの中々明けない深夜の出来事を思い出す。

病院のストレッチャーの上で夜を明かしたあの時。

夜の20時頃に始まった私の生まれて初めての手術、

夜中の1時位に終わった。

交通事故による緊急入院と言う事もあり、

この時点で私が収容される病室が決まっていなかった。

それと手術が難手術と言う事もあり予後が危険と言う事もあって、

手術が終わるとオペ室隣のICUへ移送された。

コチラは強烈な寒気と痛みに苦しみながら、

早く夜が明けるのを待っていた。

でもこんな時に限って中々夜が明けなかった。

私が気が付くと全裸状態の私の身体に浴衣(手術着)が掛けられていて、

オシモにはテープ式の紙おむつを当てられて、

口許には酸素マスクは無かったが口の廻りがカサカサになっていた。

この頃はメンソレータムを知らなかったので何故かイライラしていた。

ICUのナースさんが見廻りの度に私の口許に蜂蜜を塗布していった。

その時の情景を思い出す。

電球の暖かい色を見ながら再び眠りに着く。

幼い頃の思い出とともに…。

おやすみなさい。