思えば1巻を初めて見たとき、「うわぁ~、もしかしてメンタルツインかも!!」と思ったのが出会いでしたが、この度、初のストーリーもの「黒白」が完結しまして、コミックス上・中・下の3冊が出そろったので読ませていただいたんですが…
…
メンタルツインだなんて不遜なことを思っちゃったもんだなぁ、と(大汗) 私の中からは、どう絞り出してもこんな物語は出てきません。
「とりぱん」の絵を見慣れていると、まず冒頭を見ただけでもビックリですもん。
これは、連載が始まった時の巻頭カラーの一葉ですが、「とりぱん」のほのぼの天然色エッセイ北国だより、とは違う世界がありますよね。
本編もね、舞台が東北ってことで、私の生活圏と重なる部分もあるんですが、(知ってる場所が描かれてるし) ものすごく奥深いです。そして、幻想的でもあり、リアルでもある… なんか、感想もどう書いていいのか…^^;
超要約すると、ある村に住む3人の「ユキ」という女性をめぐる「ゆきおんな」の伝説が絡んだ物語です。世代の違う3人の「ユキ」と「ユキ」の住む村。村では「ユキ」というのは特別な存在として扱われています。
そしてその村を訪れる者との出会いから物語が始まるのですが…
読み進めていく中で「鳥肌が立つ」って実感しましたよ。
とにかく夢中でページを繰ったのですが、3人の「ユキ」ともう1人の「ユキ」(?) そして意表を突く終盤の展開、そしてエピローグ… すごいとしか言いようがありませんでした。
これは下手にあらすじ書くより、「興味のある方は読んでください」 と… 言った方がいいのかもしれません(苦笑)
「不幸せもあるから自由なんだえ?」
「こったらぬるま湯みてえな生活でも不幸だと思えばそうなれる 自分の心は自分だけのもんだ」
この台詞は下巻の最初の方に出てきます。この台詞が凄く印象に残りました。
言い換えれば「数限りなくある選択肢から、不幸せすらも選んでいるのは自分」 その通りです。でも、普段は誰もそのことには気付かないのではないでしょうか。
結末まで見て、そのあと、この台詞を頭の隅に置いて最初から読み返すとまた違う色合いが見えてくるような気がします。
とりのさん、凄いなぁ…
「とりぱん」は勿論大好きですが、この物語を読んで他のストーリーものも読みたくなりました。
気が向いた時でいいですから、また読ませてくださいねぇ~‼
感想になっているんだかなっていないんだか^^; 乱文失礼しました(笑)
こんなの読んで興味がわいた方には是非一読をお勧めします。
(作者あとがきもステキですよ^^v )
ではでは^^
