横浜チャーチサイド ストーリーズ -19ページ目

横浜チャーチサイド ストーリーズ

横浜で見たこと、聞いたこと、考えたこと、、、など、など、

 

横浜赴任2年目にして、

初めて映画館で映画を見た。

 

その映画は、長崎出身の(と、言っても幼い時にイギリスに移住された)

ノーベル賞作家、カズオ・イシグロ作の「IKIRU」が原作の「生きる」とう映画である。

 

黒沢明監督の「生きる」がリメークされいるとのお触れ込みだったが、

俄然、そこはイギリスジェントルマンの世界であった。

日本でいうなら昭和時代のイギリス。

ロンドン市役所の市民課長の生き方が描き出されていて、

その堅さと真面目さには、思わず笑ってしまう。

 

私も、若い頃、税務課にいたことがあるので、

市職員のスタイルには、どこか、馴染み深いものもあった。

 

「ミスターゾンビ」とあだなされる主人公は、

ガンで余命六ヶ月を宣告され、

判で押したような公務員生活の中にある自分が、

本当に生きているのか、死んでいるのかわからない状態の自分に気が付く。

 

広場で遊んでいた子どもが、夕方が来て、

お母さんが呼びに来ると、まだ遊びたいと駄々をこねる子どももいれば、

一人ぽつんとなにもすることなくベンチに座っていて、

お母さんが迎えに来ると、さっさと家に帰る子どももいる。

もっと遊びたいとだだをこねるのが自然な姿だろう、、と、

自分に話すように話す場面があった。

 

このガンの告知が転機になって、

彼は、残りの日々を数えるように、

心機一転して、市民課長として生きた仕事をし始める。

たらいまわしにしていた、公園設置の市民の嘆願に

命がけで向き合い、出来上がったその公園で亡くなってゆくのだ。

それは、確かに大事業をなしたということではないかもしれない。

けれど、彼は自分に課せられた目の前にある課題に目をそむけないで、

今までになく、真実に誠実に生きたのだ。

 

彼が見せたその生きざまは、

後輩たちへのメッセージとなった。

 

 

いつもだと、映画が終わると暗い中、

手探りで立ち上がり、

側即と出てゆくのだが、

最期のエンディングが流れる中にも、

立ち上がりたくなかった。

 

しばし、今生きている自分を振り返っている自分がそこにいた。

中学生の頃初めて教会に行き、

15才で洗礼を受け、

保育士をしていたが、伝道者になる人生を願いはじめ、選択した。

私にとって、それが生きるということであった。

 

映画の主人公は、

幼い時、バス停に背広を着て毎朝ならんでバスを待っている人を見て、

大人になったらあのようになりたいと思ったと言う。

私は、結構特殊な人生を選択し、人生の価値をそこに求めたが、

ごく普通の市民生活、ああ、そういう生き方を願ってもいいのだ、と、改めて思った。

 

姪は短大を出てすぐ銀行に勤めることになった。

その時私は、

「お金を数えることが人生ではないから、辞めたくなったらすぐに辞めてもいいよ」

などと言った。

私目線で人生とは、もっと、意味のあることの為に命をかけるものでなければならなかったのだ。

かなり昔の自分が考えて言ったことであったとしても、

人の人生をそのような目線でしか見ることができなかった自分がなんだかとても恥ずかしいと、

思った。

 

「朝、普通にお勤めに行く人になりたい」、

と、子どもが願う社会も良い社会なのだ。

どんな小さくて、ささやかと思える夢でも、その夢はステキなことではないか。

 

世界にいくつ国があるのだろうか、

それぞれのところで、70,80億という人達が今を生きていて、

それぞれの人生が本当にそれぞれの人生を生きる者たちであればいいのだ。。。

自分の尺度でしか物事を見ることができない自分の狭量さに、ため息がでる思いだった。

 

 

 

 

目が覚めると朝の6時前だった。

そうだ、昨晩私は、

「神様夢を見させてください。」

と、言いながら目を閉じたのだ。

・・・

 

ところが、直ぐに寝付かれなかったので、

久しぶりに、、、ホントに久しぶりだった、

ミステリードラマをギャオーで見始めて、

「あの人が犯人かな?」

と、思っていたところまでは覚えているが、

そのまま眠ってしまったのだった。

 

あれは、いったい何時だったのだろう?

山の上から帰って来て、

食事をして、

お風呂に入って、

メールを見て、

と、、、

 

それからお布団に入って、

また、メールを見て、

 

それが、何時だったのだろうか?

「今日はいい夢を見させていただきたい。

子どもの頃の夢でもいいし」等と、思っていた時、

楽しかった中学三年生の頃を思い出して、一人で笑ってしまっていたナ~、、

 

M先生は、もう他界されたかもしれないナ~、、、

・・・

 

結局、夢を見ることもなく、

イエ、正確には、見たかもしれないが、

それさえも思い出すことができないほど、

ぐっすりと眠ってしまい、、

そして、

朝でした。

 

「今晩こそ、いい夢見させてくださいね!」

と、神様に文句を言いながら起き上がる自分がとても、

可笑しい!