一生懸命生きてる人たち | いっぺん死んでこい〜女医NOBUKOのブログ〜

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生き方も死に方も自分で決めるんだよ?
女医が語る、生き方・死に方・日常のあれこれ

昨日は0時半頃家に着いたんだけど

夢心地でフワフワしてて結局2時過ぎまで寝られなくて



でも

今朝はいつも通り、犬の散歩からの、昼過ぎまで仕事

10:30頃、やはり昨日東京にいた友人から


まだ東京にいるー?


って連絡が来たけど


普通に仕事中ー


て返しました(笑)

これが、私の通常なのよね

一応?受験生も家にいるしね
(いや、だからって世話してないから同じなんだけどさ)



今日も、今日で診察最後ですのご挨拶とともに




文化住宅に住んでる、生活保護の患者さん宅へ
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写真は文化住宅のイメージね


いつも私がいない所で、私の事を怖いとか怒られるからなーって言ってる男性患者さん①



私には



人に迷惑かけるようじゃ日本人として恥
って、歩けないのにベッドから降りてトイレ行こうとして失禁して、逆に大変なんだけどね



なんて

寝たきりだから、排泄すら手伝ってもらわないといけない事を、いつも不甲斐なく思ってる人が


診察が終わって挨拶しようとしたら


先生  行かないで


って


そんな事言うキャラじゃないと思ってたから不意打ちくらったよ(T_T)




もう一軒は、酸素吸って一日中ほぼベッドの上で生活する女性を

夫婦じゃないけど、同居してる男性が身の回りのことを全部手伝ってあげてる関係のお家


数年のお付き合いで見てるけど

もう恋愛感情とかそういうんじゃないのはわかる



この手伝ってる男性は、最初の男性①のこともお世話してたし

動ける人が動けない人を助ける、助け合ってみんなで生きてく、ってスタイル



でさ

前回、この女性患者さんは


先生が東京行かなくていいように
娘さん大学落ちたらいいのに


って冗談言ってたんだけど、今日は顔見るなり



これ娘さんにあげて
本当は百貨店行って買いたかったんだけど




って、手伝ってくれる男性に頼んでコンビニで買って来てもらった、ちょっとしたギフトをくれて
(T_T)


付き合いが長いほど、経済状況から性格から
いろんな背景を知ってるから

そんな中でうちの娘のこと考えてくれて

はー、今日もマスクの下で泣きましたよ(T_T)




同じ境遇で暮らしてて
それぞれ身寄りがないから(あっても超疎遠とか)

性別、年齢を超えて、動ける人が動けない人を助ける、っていうスタイルで生活してて

自分が動けなくなっても


あの人元気にしてる?


って私たちに聞いて、元気なの聞いて喜んだり

それがまたすごく自然でさ




数年前、生活保護の人の多い地域で外来してた時にたくさん見た

生活保護なのに

まつ毛はエクステでバサバサしてて
携帯は最新、もちろんケースは派手
ネイルアートバリバリの長い爪
高級車でクリニックに乗り付ける
(乗り付けることができるくらい元気なら働けるよね?)



ような人たちとはまっっっったく違う人たちで

ピュアで一生懸命生きてる人たち

独居でも、こんなコミュニティだったら理想だな〜




訪問診療って、ほんとに色んなおうちにお邪魔して

いろんな家族関係を結構ガッツリ見る



ゴミ屋敷から超豪邸まで
排泄物でベタベタな床もあるしGがチョロチョロしてる家も

独居だから寂しいかといえばそんな事もないし

家族と同居なのに、疎遠にされてる人もいるし
家庭内独居ね





本人が頑なだったり、家族が放棄したかったり

事情は様々だけど

それもぜーーんぶひっくるめて、その人の人生で



それを外野が 

寂しい死に方だの、幸せな死に方だの

あーだこーだ言うのは全くお門違い



。。。。。。。。。。。




脱線したけど

今日もそんな切ないお別ればかり


でも患者さんに恵まれて
(こんな言い方あるのかわからないけど)

幸せだなーと毎日思う



忘れないよ