私の「人生の青写真 ・LifeBlueprint」 

 

 

 

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☆∞ インドの隣国 スリランカで 青年海外協力隊の美容師募集があると知り    

 迷わず、と言うより 直ぐにでも行きます!と言わんばかりに私は応募した  

 

 

 

 

 何しろ インドの近くに行けるだけで 心躍る気分だった   

本屋に入ったら 

「ハイ、どうぞ」と、差し出されたように 目に入った 「仏教の聖地・スリランカ」  

 

 

 

 

 それを手にして 既に私は スリランカに魅せられた  

 そして 晴れて試験に合格!  

スリランカに派遣された 

 

 

 

 

私は 職業訓練校の美容師養成講座の インストラクターとして赴任   

スリランカに到着し 空港に迎えに来た先輩隊員は バスの窓からスリランカの風を受けて 静かにはしゃいでいる私を見て     

「何だか佐藤さんって新人隊員には見えないんだけど。。まるでもう何年もいる古い隊員みたいだねー」と、隣の席で笑うのだった  

 

 

 

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 それから 4年間 私はスリランカでの隊員生活をした (その頃は2年の活動期間の他理由があれば延長可能だった)  

 スリランカの人々のために何かしないと! と力を入れたり    

  時には スリランカ人のインストラクターの意地悪にめげたり   

  仕事をしようにも 場所の確保が出来なかったりの日々に    

 

 

 

 

「もう、嫌だ日本に帰りたい。 こんなところもうたくさん。。。」 と、一人呟く日々もあ  

 それでも 今日本に戻ったとしても。。  

何のために ここにいるの。。  

 

 

 

 

そんな煩悶の日々から   

小さなプロジェクトを企画したり クラスの工夫などして 

次第に 周りからの信頼も得て 自分らしい活動ができるようになった  

 

 

 

  そんな時 あるプログラムを企画した 

  それは 私にとって 心に残るものだった  

 

 

 

 

 

 

 それは 「無料カット・サービスツアー」だった  

 他の隊員が配属しているスラムや 障害者施設 養護施設を訪問し 

「無料カットサービス」を提供する 生徒達の カットの練習を兼ねたものだった  

 

 

 

 何しろ スリランカの女性は 「髪は切らない・長い髪が美しい」の文化 カットの練習をするにも モデルさんもいない  

 そこで カットの出張サービスで カットの練習をすると、言うこと だった

 

 

 

 

生徒達と 小型のマイクロバスで 施設に行くと   

身体障害 身寄りのない子供達が 笑顔で迎えてくれる   

ある時は 目が見えない男の子が 仕上がった自分の髪を手で触り   

「有り難うこんなに綺麗にしてくれて 有難う、気を付けて帰ってね。又来てね」と。。   

 

 

 

 

バスに乗り込む私達を 笑顔で 手を振って見送る彼ら       

生徒も私も そんな彼らの言葉に 涙が溢れてくることもある     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある 施設では 重度の身体障害の 子供達がいた    

コンクリートの床に 高さがほんの少しの トタン板を敷いただけのベットがあり その上で 裸で生活する子供達 

 

 

 

施設長は言った 「ミス(先生)、彼らは排便も垂れ流しで、シャワーも頻繁にする必要があるから裸なんです。。だから彼らのカットはしないで良いです。定期的に散髪はして貰っているので。。」と     

 

 

 

そんなお話しを 施設配属の隊員と一緒に私は聞いた   

ちょっと 躊躇ったけど   

「生徒は入れないと思うので、私だけでカットさせて貰います。」と、私はお伝えした  

 

 

 

 

 薄暗く 広い 殺風景な部屋     

そこには 小学生の高学年から 中学生低学年位の男の子達がいた      

 

 

 

間隔を空けて ポツンとそれぞれが トタン板のベッドに座っていた     

そして 彼らは 布一枚も纏っていない     

 

 

 

私は 出来るだろうかと、内心思った        

そして 一人の男の子 もう 一人の男の子と カットした  

 

 

 

 すると 何と言うことか   

「ミス有難う。こんなに綺麗にカットしてくれて。気をつけて帰ってね。又来てね」と、彼らは 屈託なく言う         

 

 

 

 

ある施設に到着して 施設の隊員に挨拶をする      

すると 一人の男の子が 腰に紐をまかれ 庭先の木に繋がれていた      

 

 

 

さすがに その様子に驚いた私     

すると 施設に配属されていた隊員は 「ラージュー(彼の名前)はああしてないと、あちこち行ってしまうから。。」と     

 

 

 

 

ウーウー唸るだけで 言葉を発さない 人とコミュニケーションが全く取れない 「ラージューは、無理だからカットしないで良いよ」と隊員は言う       

時々 ラージューを見ると 土を手に取り 口に入れたりしている      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他の子供達が 次々にカットして 賑やかだ       

 

 

 

そんな間 「ラージュー、カットする⁉︎」 

「ラージュー、皆と一緒にカットする⁉︎」 

「ラージューも綺麗にカットしてあげるよ⁉︎」等と私はラージューに声を掛けた   

 

 

 

すると 終了の時間ギリギリの時   

「ラージューもう終わるよ、カットする?」と、聞いたら ラージューは 「ウン」と、頷いた。。ようだった 

 

 

 

ラージューが仕上がりまで 耐えるかしら?と、思いつつ       

私は 凄いカッコ良く切る!に集中した       

その頃 人気だった サッカー選手の中田英寿のヘアースタイルように       

 

 

 

 

他の子供達は カットする前に 髪を洗いシラミを流して貰ってた  

それでもシラミだらけだったけど。。       

ラージューは 頭を触らせない 洗わせないから。。     

でも シラミなんか 気にしていられない     

 

 

 

 

 私がカットをし始めると ラージューは 以外に嫌がらず      

時々 頭を揺らしていた     

 

 

 

「ラージュー、終わったよ。」と、私が言う        

すると ラージューは    

 笑い出した         

 

 

 

 

手で頭を触りながら アハハ アハハ アハハ。。と、楽しそうに      

空を見上げるように 身体を揺らしながら       

アハハ。。 アハハ。。と ラージューは面白そうに笑った     

 

 

 

 

 施設の隊員は ラージューの笑い声を聞き     

「ラージューが笑ってる!ラージューが笑ってる!」と、他の施設職員に知らせようと走りながら言う      

 

 

 

 髪を切った心地良さ 髪が軽くなった快感が 笑いに。。       

ラージューの その笑い声に心打たれた        

 

 

 

そして 私は思った       

彼は 何年笑わずにいただろうか      

そして 彼は 後何回 こんな風に 笑う時があるだろうか。。と     

 

 

 

 

 

 

 

 

髪を切る作業は 心を全て伝えてしまう      

楽しげなお喋りや お世辞はいらない      

それを 今なら 言える 「波動」が 全てを伝えるから。。と         

 

 

 

さて カットサービスツアーの他     

少し大きなプロジェクトにも挑戦した

 

 

 

 トレーニングセンターの設立     

なかなか進まない工事や 本当に出来上がるのかしら? などなどの不安を感じながらも   

派遣期間終了間際に 無事センターは完成した     

 

 

 

トレーニングセンターが完成して 

安心感とともに 大きな達成感を感じたところは言わずもがな     

 

 

 

しかし 私は       

スリランカでの生活で 自分の心の中に 

ある大きな塊があることに 気が付いた       

 

 

 

それは エゴ   

エゴ 奢り 傲慢     

 

 

 

そんな 自分の中にある 見たくないもの      

それが なんと大きく存在しているかということを!       

 

 

 

スリランカでの生活は 

良きにつけ悪しきにつけ 素の自分をさらけ出し     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分自身 それを 良くも悪くも 

見せつけられた時間でもあった   

 

 

  

その エゴの塊     

それは 私自身が外界から 

打ち崩されなければ どうにも出来ない代物のようで     

 

 

 

巨大で強いものだった 

 

 

果てしなく 

打ち砕き難いもののようだった     

 

 

 

それを打ち砕くため その為に     

私は どうしたら良いのか 何とかしないと。。と      

逡巡した     

 

 

 

 

そして そのために 思い至ったこと     

その為には インドでの生活!     

そう 私は 「インドへ行こう」と、決めた       

 

 

 

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厳しいだろう インド     

私の 傲慢さ エゴを 粉々にするため     

インドに行く! と、決めた。。!   

 

 

 

 

☆。。。☆ スリランカの生活から 次はインドへ続きます。。。☆