3日目です。
昨夜、鞍馬寺での満月祭りが終わってから、そのまま車を走らせ、多度大社まで来て、その近くの空き地に駐車し寝ていました。熱くなく寒くなく、ちょうどいい温度の季節ですから、車中泊で問題ありません。6時には目が覚めました。
 
『多度大社』
三重県の北部で、愛知県との県境近くにあります。
持統天皇によって「民草和気の道」に建立された5つの内の1つです。
お馬さんが神社の坂を駆け上がる「上げ馬神事」で有名な神社です。
鳥居から本殿までかなり階段がありますが、昨夜の鞍馬寺のことを思えば大したことはありません。
山から流れてくる清流に沿って社が並んでおり、最上流に本殿があります。
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祀神を見ると、ちょっと変わった神社です。
本宮は、天津彦根命(あめのひこねのみこと)。天照大神の第三子です。
別宮は、天目一箇命(あめのまにとつのみこと)。天津彦根命の子です。
この2つが、多度大社の両宮です。
両宮の下流側に、天照大神を祀る、とんでもなく小さな神明社(末社)がありました。
そして、その下流側にある真っ赤な美御前社(摂社)には、市杵島媛命が祀られていました。こちらは、むしろ、かなり立派な社です。
朝7時前の参拝でしたから、神職さんより先に本殿を参拝していました。
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社務所は当然まだ開いていませんでしたが、庭を掃いていた神職さんに、朱印をお願いしたら応じてくれました。なので、僅かな額の奉納もさせてもらいましたが、領収書まで書いてくれました。ここまで丁寧な神社は、そうそうありません。
 
『金生山 明星輪寺』
岐阜県大垣の山の上にあります。
持統天皇によって「民草和気の道」に建立された5つの内の1つです。
ここで、5つ全ての参拝が完了しました。
軽自動車で、ギリギリ登れるような、スッゴク急な坂を上っての参拝です。
朝9時頃でしたが、近所に住む年配の方々が健康のために、このお山の上にあるお寺に登拝していました。
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本殿の横には、岩の庭園(岩巣公園)があります。観音様や、牛さんや、虎さんが彫られていました。
濃尾平野を見下ろすことができる境内には、石のベンチがあったので、しばらくここに座って、近隣に住む年配の方々とお話をしていました。なのでお母さんはご機嫌でした。
明星輪寺の本殿に祀られているのは「磐」です。ここは真言宗のお寺ですが、護摩壇の裏にこの「磐」がありました。誰でも拝観料なしで内陣に上がってこの「磐」を参拝することができます。これには恐縮したので、僅かながらご奉納させていただきました。
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「金生山」について、
明星輪寺には金生山とありますが、その名の由来について、近所に住む皆さんは、「このお寺がある山の周辺には石灰採掘会社があり、実際に現在も採掘されているので、お金が儲かる山だから」と言っていました。えらく現実的な解釈です。
 
『美濃國一宮 南宮大社』
岐阜県垂井町にあります。明星輪寺の南西側10kmほどの近くでしたし、美濃國一宮なので、参拝してみました。
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ここに祀られているのは、天照大神の兄神にあたる「金山彦命」でした。何か、肝心なことを忘れて帰って来てしまった感じです。
 
これで、神社仏閣参拝は全て終了です。
後は、家に帰るだけでのつもりでしたが、途中で観光表示の案内があったので、犬山城に寄ってみることにしました。
 
『犬山城』
日曜だったこともあり、観光客がたくさんいました。
周辺のお店の賑わい状況から、ここは通年で観光客が多いことが分かります。
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天守閣に登る意欲満々で入場してみたものの、パンフレットの城内写真を見て、「この階段では、どうがんばっても登れない」と悟ったようなので、お母さんは、赤いベンチに座って待つことにしました。
長野の松本城は、天守閣から周辺の景色を見ることはできませんが、ここ犬山城では、それができます。(松本城は、観光客にとっては“タコなお城”ですよ)
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なかなかの眺めでした。
海外からの観光客が3~4割ほどだったようです。
 
『昼食』
昨日深夜に食べた夕食が、こってりだったので、今日は朝から何も食べる気になれず、歩き回っていましたが、犬山城の近くで、愛知県では有名な「コメダ珈琲店」の看板を見つけたので、午後3時頃、ここでサンドイッチの昼食を食べることにしました。
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「コメダ珈琲店」を出ると、五郎丸というバス停の看板を発見。
ちゃんとした地名です。
ここから、中津川、塩尻、諏訪を経由して、
午後8時に家に帰り着きました。
 
 
以上で3日間の観光旅行は、全て終了です。
 
 
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