赤坂おぎ乃@赤坂 期待の日本料理店が赤坂にオープン!! | 日本中を食べ尽くす!!ミトミえもん食べ歩きブログ

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3月10日、期待の日本料理店『赤坂おぎ乃』がオープン。まだ真新しい木の香りも漂う店内で迎えてくれる大将は荻野聡士氏。まだ弱冠33歳という若さながらキャリアは十分。京都と銀座の名店「嵐山吉兆」「銀座小十」というミシュラン三ツ星の2店で腕を磨き、小十の同系列である「銀座奥田」では料理長も歴任。カウンターでの所作や振る舞いに十分な落ち着きが感じられます。



しかも、画家として活躍する片岡鶴太郎氏の御三男というおまけつき。日頃から料理は芸術だと考えておりますが、そういったセンスもお父様から受け継いでいるにのかもしれません。ちなみに、我々の背中にはお父様の素敵な絵が飾られております。

一番印象的だったのは、大将の思う東京と京都の違い。京都は町全体で季節感を作り上げるが、東京は店の中だけで実現しないとならないという。自然や文化がわかりやすく顕在化していない都内には共通の課題ですね。その分なのでしょうか、吉兆譲りの大きな器に並べられた八寸などは、迫力をもって季節感を伝えてくれます。端午の節句を表するアイテム達から、旬の山菜や海鮮などなどが登場。



熟練の域に入ったアウトプットの中にもやはり若さが溢れる。京料理の滋味深さの中に、若者らしい、言い換えれば、東京らしい華やかさも。例えば素材選びにもそのエッセンスが感じられ、赤むつ、太刀魚、伝助穴子、さらには尾崎牛など、脂の乗った”強い”食材がコースの中心を占めている印象です。


ボリュームも十分で、食事なども二種類の用意がございました。名店からの独立、これからの「おぎ乃」に目が離せません。ご馳走様でした!



料理のラインナップはこちら。

「ホワイトアスパラガスの摺流し」爽やかで華やかな一品から。トマトのゼリーと穂紫蘇とともに。



「毛蟹(噴火湾)と馬糞雲丹」黒酢のゼリーとともに。



「蓬豆腐とアイナメの椀」鰹出汁をベースにしながら柑橘の味わい。



「真子鰈、アオリイカ、赤貝のお造り」包丁の入れ方はさすが。アオリイカの甘味が顕著に感じさせます。



「伝助穴子」脂のノリが立派。



「鰹」藁の味わい



「赤むつ」炭の味わい。調理法の違いでコントラストを作る。



「稚鮎」胡瓜で作ったアフロヘアー!可愛い。笑



「太刀魚の塩焼き」アオサと鰹の出汁とともに。コシアブラの天婦羅を添えて。



「尾崎牛」ヒレとロース。割り下で味付け、卵のソースで食べる。なんと品のいいすき焼きなのでしょう。



「地焼きの鰻と茄子」削りたての鰹節とともに。



「胡麻のブランマンジュ」



「天使音メロン」甘っ!皮に近い部分まで恐ろしく甘い。大将もお気にりの一品。