沖縄県の北谷港近く、住宅街のマンションの一階にそれとは気づかぬ焼鳥店がある。創業13年の『月と器』、焼鳥店というよりも隠れ家的なバーを思わせるような内装で迎えてくれます。渋い、そんな言葉がイメージにぴったりでしょうか。店内の随所にセンスの良さを感じさせ、屋号にも込めらますが、器へのこだわりも強いようです。料理にもそういったセンスはきっちり反映されております。
看板メニューの「ロンドンレバー」
レバーの上にたっぷりの玉ねぎ。非常に甘く仕上げており、コクがしっかりと感じられます。イギリスの料理でレバーと玉葱の組み合わせのパイがあるそうだが、確かにパイっぽい。笑 メニューの着想は、常連さんからのヒントだったんですって。それでロンドンレバーってわけか。
同じアプローチで「鶏ネギ塩」も仕上げております。最後にネギに炙りの工程を加えているのが吉。センスの良さがアイデアから見えてきますね。
ふんわりと仕上げた「つくね」も同様で、卵を絡めて食べるのだが、俯瞰でみたビジュアルが「月と器」そのものになっております。
その他の串、ラインナップ。
「ささみわさび」
「ももとうずら」
「はつ」
「豚とろ」
「豚バラ」
人気メニューの「きゅうりあげ」
面白かったのはきゅうりの揚げ物。しっかりした衣の中に水分をきっちり残した形できゅうりが包まれます。自身の味わいと油の風味がいい感じで調和して、素晴らしいお酒のつまみになっております。レモンをかけると印象が大きく変わるので、ビフォーアフターで味変を楽しみましょう。
その他、居酒屋的なメニューも充実しております。味は全体的に濃いめなので、余計にお酒が進んでいきます。また、地元食材を楽しめるのも魅力の一つ。本土より一足早く楽しめるとうもろこしは名護産、鶏肉も山原(やんばる)若鶏という地場の鶏肉を一部楽しむこともできます。
その他の一品料理、ラインナップ。
「鰹の酒盗」「茗荷梅和え」
「鶏もつの味噌煮込み」
「唐揚げ」
「厚揚げ」