ここに愛され続ける「とんかつ」があることをご存知ですか?創業は1963年。築地本願寺の裏路地に行列をつくるとんかつ店『かつ平』がある。
一番のりで突入したがあっという間に席が埋まる。柔和な表情のご主人に挨拶をしている客達の表情を見ればいかに愛されてるかが伝わります。
それに呼応するかのようにご主人が「お久しぶりです」と声をかける。
あ〜、なんて素敵な距離感のお店でしょう。注文の前から好感度が高いです。
男の活力は肉の脂です。とんかつは「ロースカツ」と決まってます。築地なんでエビフライもねなんて笑いかけられると悩むが初志貫徹。こちらのロースは普通のとんかつ屋さんより脂身が多いとのこと。
脂よりも皿を覆い尽くす一枚肉の大きさにびっくり。もはや隠れてしまっているが、下にはキャベツの千切り、ナポリタン、そしてオレンジが添えてあります。
レモンじゃないんですね。オレンジをみて昔バーテンに教わったことを思い出す。テキーラにはレモンよりオレンジのほうが合うが、単価が高いからレモンを使うなんて聞いたことがある。
結構な厚みのある衣だが、サクサクしているのは箸を入れる前から伝わる。脂は事前の情報通りかなり強め。多少胃にダメージがあるがここはオレンジで解決。
調味料は、塩、甘口ソース、辛口ソース、醤油に加えて、ご主人から七味や辛子を混ぜるなど様々な味で楽しめるようアドバイスをくれます。個人的にはこれだけ脂が強ければシンプルに塩が一番好みかな。