相変わらず「ナチュラル」でコーティングしております。
メニューにも自然の言葉が並びます。前回のセララバアドはこちら。
夏のメニューはとっても涼しげです。高原に渚に海に線香花火。
印象的なメニューをいくつかご紹介。
総じてだが、やはり科学を自然でコーティングする印象は同じだ。
「花蜜 トマト」は懐かしい時代の夏を。
ナスタチウムの花蜜は幼少期の懐かしい気持ちに戻ります。
よくツツジの葉の蜜を吸ったのを思い出します。
最もデザイン的にインパクトがあったのが「渚」
クリームで煮たムール貝をメインに、消えていく波を蛤のジュースで表現。
砂糖は冷たい食感でさらに清涼感を増します。
蓋の下には本日のメニューが隠されます。
「深海」というスープはコンセプチュアル。
球体に成型したイカ墨を割ると、たちまち真っ黒なスープに変身。
光が届かない深海にたどり着きます。
「鮎の燻製」は一皿で完成品になる仕掛け。
鮎の骨を揚げたものとビンが登場。鮎の身は全てビンの中へ。燻煙の香りとともに登場します。
魚醤であえた茄子のピューレがいいドレッシングになります。
コースを締めくくるのは「線香花火」
線香花火の美しさをパチパチする食感で味覚で実現。これは面白い演出だ。
線香花火の寂しさは、まさにセララバアドから家路につく気持ちと同じだ。
その他、メモ。
「朝露」
「夏の高原」
「穴子 雑穀 クレソン」
「短角牛」
「ピニャコラーダ」
「夏の夕暮れ」
「よもぎ コーン」