【跳躍】スタンディングをはじめるための段階的練習法 | I Love WheelGymnastics !

【跳躍】スタンディングをはじめるための段階的練習法

昨日,一昨日は,手賀の丘少年自然の家にてラート講習会が開催されました。

私は,指導員として月末に予定されているジュニア大会に出場する選手のグループを担当させていただきました。

 

さて,この記事では,その跳躍の指導のために考えた練習のステップについてまとめます。

 

 

1stステップ: 勢いよく開脚跳びができる

 

まず,スタンディングの前に,開脚跳びがスムーズにできることが重要です。

「スムーズ」というのは,「勢いつき過ぎちゃって困るなー」というくらい,スムーズにできれば,問題なく次のステップに進める状況です。

 

「開脚跳びで,やっとラートを越えられる」という状況であれば,まだ十分なレディネスが整っていないという判断です。

 

また,ラートをつかむ位置は,あとのステップを考えれば,当然ながら下からつかめた方が理想的です。

とはいえ,必須ではないです。

極論すれば,肘がついていても,次のステップには進めます。

とにかく,勢いよく開脚跳びができることが,最重要です。

 

 

2ndステップ: 開脚跳びで乗ってからしゃがみ立ちができる

 

次のステップは,まず,ラートの上には開脚跳びで乗り上がり,上に行ったら腰をつり上げて(あるいは,反動をつけて),ラート上にしゃがみます。

 

しゃがんだ後は,ラート上でバランスを取って立ち上がり,マットに向かって飛び降ります。

 

このステップは,結論から書きましたが,いきなりこれに挑戦するのではなく,補助者に引き上げてもらい,

 

「ラート上で安定してしゃがむ→立つ→跳びおりる」

 

という一連の流れが,不安なくできるようになってから取り組むのが良いでしょう。

 

このステップが一番,大けがをする危険があります。

 

十分にスムーズな開脚跳びができるようになっていながら,回転の速さを制御できるほどのコントロール力はまだありません。

 

そこで,端的に言って,足をリングに乗せ損ねてラートの中に落ち,顔などを打ちつけたり,慌てて手が離れているのに足を動かしてラートの脇に落ちたりします。

 

※注意! ラート上で手をリングから離してからは,絶対に足を動かしてはいけません。

 

頭から落ちれば,無事では済みません。

冗談でなく,死ぬかもしれないので,信頼できる補助者と,できればラートの側面にもマットを用意して練習すると良いでしょう。

 

 

3rdステップ: 逆ハ正座で乗ってスタンディング

 

2ndステップができるようになったら,次は勢いよく,開脚跳びをするつもりで転がし,飛びついて,正座をします。

 

このとき,膝をリングに打ちつけないように逆ハの字に足を開きましょう。

 

開脚跳びをするつもりで,正座をするので,腰の位置はほとんどリングから遠くなりません。

 

ですから,十分な勢いがあれば,身体はラートを越えていきます。

 

上に行ったら,2ndステップの要領で,手は動かさず,一度に両足を跳ね上げるように動かして,スタンディングの姿勢になります。

 

この運動がなかなかうまくわからないうちは,床で逆ハの字に正座して,手をつき,肩に体重を乗せながら,下半身を跳ね上げさせ,スタンディングの姿勢になる練習をすると良いでしょう。

 

ここまでくれば,一応,試合で使えます。

 

ひとりで跳び越せれば点がつきますが,補助者が触ってしまっては0点です。

まずは,試合に臨む前に,このステップを目指しましょう。

 

 

Finalステップ: 直接しゃがんで足裏から乗る

 

最後のステップは,正座で乗っていたところに,足裏から乗ります。

 

足裏から乗ろうとすると,腰の位置(身体の重心)が,リングから遠ざかります。

 

そこで,逆回転させようとする力が強くなりますから,それを十分に相殺するだけの,

 

 ① 「ラートが回転する勢い」 か,

 ② 「腰を持ち上げる力強い跳躍」 か,

 ③ 「素早く腰を肩に乗せる技術」か,

 

いずれか,あるいはすべてが必要です。

 

③は難しい技術ですから,おいおい,よりよいスタンディングをするために練習していくとして,①か②か,その両方を高めていくかは,選手の強みを生かして,練習していくと良いでしょう。

 

 

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