母のお墨付き雨男も皆様の期待に負けたお陰で
表参道は突き抜けるような青空で、
縮こまりそうな寒い朝なのに
背筋を伸ばして歩きたくなるような心持ち。

そんな朝の一幕も拍手に掻き消されて
「美獣~聖夜~」が終演しました。 




まとまりのつかない事も含めて
やりたい事の候補はもやもやと沢山あって、
でもイベント自体の時間の尺は制限があるから、
じゃあどうしようか、とペンディングを繰り返し繰り返し。 

本当にマネージャーや制作陣に沢山助けて貰いながら
ある種当たり前にも見えるような事を特別に出来る様に、
美獣の5人じゃないと出来ない事をお届けしたくて
いつか自分達だけで何かまとめられる様になりたいな
そんな思いを心の隅に置きつつ、
菅野臣太朗さん作演のコント稽古、
ヨッチこと平山佳延君に構成指導をお願いしたダンス稽古、
じゃあ、僕の提出出来る物は何?
そんな気持ちが沸き上がりながらの日々の中で、
多分、迷いが出てしまったのだと思うのです。

美獣公演間近になってなおもミスが連発してしまったりすると、
美獣メンバーはそこまで不安な色を見せないで居てくれたけれど、
自分の不甲斐無さに負けない様にするので必死でした。
 
いくつになったら大人、
いくつになったらちゃんとしてる、
いつになれば頼って支障のない僕になれるんだろう。 

ノブが居てくれて良かった、
ノブのお陰で乗り切れた、
そんな言葉が必要な間柄ではないし、 
必要としてくれて居ると信じて居るけれど、
自分で自分を信じられない時ほど怖い事はないもので。
 
でもステージの上で皆様を前にして、
ああ浅はかだったなぁ、なんて思ったのでした。 


実に2年振りの美獣。 
でもその間、あちこちの作品に出演する度に 
「美獣、やってくださいよー」
なんて嬉しいお言葉を頂き続けて、
皆が楽しみにしてくれて居て、
ドキドキしながらクリックして、
ワクワクしながら手元に届いたチケットを眺めて居る間、
不安や自分への疑心に包まれて居たなんて。 


5文字で云えば、
「アホみたい」。 


もっと色々な事信じて良いし、信用して良い。
なんでそんな大切なこと置き去りにして来てしまったんだろう、と
終演間近のエンディングトークで気付いてしまって、 
もう少しで、
本当に新人俳優も真っ青の涙顔をお見せするところでした。

 
2年振りだから、
2年前より数段もクオリティを上げないと、
そこに捕われるのが悪いとは思えないけれど、
でもこの2年の間で培って来た物を信じて居ればこそ
いつも通りの自分でも良い筈なのに。 
そして、僕だけが頑張るのではなくて
皆で頑張れば良いことなのに。 

大好きな4人と一緒にステージに立って居て、
それを応援してくれて居る大好きな皆様が居るのに、
田中伸彦、本当に不覚でした。 



そら、泣きそうになるわ。 


+ 
と云う訳で、
今まで特にリーダーの居なかった美獣にリーダーが出来ました。
成松慶彦。 
これはまたとんでもないリーダーの誕生で、
不器用で優しくて、
でも本当に美獣に対して熱い男がその座を勝ち取りました。 

ネタみたいに不本意がってはみたものの、
なんか納得の出来るリーダーです。 

スプジャンの時の仕返し、と云うと言葉尻印象悪いけれど
岩永洋昭くんの誕生日サプライズも出来たし、
宮澤翔はガムくれたし。 
ガム美味しかったなぁ。リカルデント。 

+ 

で、今日は朝一で十鬼の絆の衣装付け通し稽古、
からの十鬼のイベントだった訳なのですが。

僕自身も美獣に気持ちが向き過ぎて居たのか、
把握が遅くてギリギリの告知になってしまったのですが、
昨日の今日なのに、
会いに来て下さった方もちらほら居たりして、
なんだか、 ああ、愛されてるなぁ、嬉しいなぁ、と。

 
勿論、改めまして初めましての方も嬉しかったのですが、
でもなんだか余韻ありすぎてスイッチがまだ、なのかも知れません。 

田中伸彦まだまだ修行が必要な身の上です。 

それでも、
お手紙やプレゼント、お話しする機会に感謝です。 



改めて。
美獣に御来場頂いた皆様、本当に本当にありがとうございました。 
美獣で「来週は十鬼いきますからね」と 云われた時腰が抜ける程嬉しかったです。 


全ての人にもっともっと沢山の会いと笑顔をお届け出来ます様に。

タナカはあともう少しの2013年を戦い抜けます!! 








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