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家の近くの川沿いに桜の樹があって
毎年この時期になると、
宴の席まではどうぞ咲き切りませんように
と半ば願掛けのように通い詰めるのが常だったりする。

その枝先に一輪の花が吹くのを見とめると
月夜に照る青さを愛でてみたり、
陽に照る淡い色を儚んだりする。

折しも今日は18度まで上昇すると云うので
すがる思いでいつもの樹に辿り着けば
確かにまだまだ見頃とは云い難いけれど、
スズメが遊んで花びらを落とすくらいには咲いて居て、
僕はその跡を付けるようにして花びらを拾って居た。
昼前にして陽は高く、なるほど春の陽気となれば
土手の工事の音さえ何処か心地良い。

拾った花を手にかき集めて春を楽しんで居ると
工事現場の警備員の男性もまた少し離れたところから
やや咲きの桜を楽しんで居るらしかった。

みんな春を喜んで居る。

それがまた嬉しくて、
愛でる思いに拍車が掛かったところに
ふと右脇の小道から髪を茶色く染めた幼児が駆けて来た。
まるで寒い場所から日溜まりに駆けて来るように
春の樹に集まって来るのがまた嬉しかった。
続いて、もっと幼い子供が追い掛けるようにしてついて来た。
その後ろから乳児を抱くお母さんがゆっくりと歩いて来て、
春を愛する警備員の周りに家族が集まると
傾斜のない場所にシートを敷いて、
幼児のたわいのない話に笑顔を咲かせては幸せそうだった。

仕事中のお父さんのそばに咲く桜を見れば
なんだか花見とは云い難いけれど
それだけで家族が集まる理由になる。
仕事中のお父さんと、そばに肩寄せる家族。
春のある日、
家族が何も遮ることなく花見をして居る。
そんな幸せが何だか嬉しくて、
そして少しだけ羨ましくて泣きそうになった。


なんでもないことなんだ。
幸せって。



今はまだ肌寒い東北にも桜が咲いて、
少しでも幸せが訪れやすいようになってくれよ、
もっと幸せが訪れやすいようになってくれよ、
物凄くそう思った。


きたる4月5日(火)
義援金活動に僕も参加させて頂くことにしました。
僕自身が1円多く寄付する以上の意味があるのだと
そう信じてこの活動に参加することにしました。
こんなことを云っては身も蓋もないのですが、
皆さんそれぞれ色々なところで同じ日本人、チームメイトとして
もう既に色々な協力をして居る事と思います。
だから無理をおして行く、と云うよりも
僕たちの気持ちに賛同して下さる方は
どうぞ当日お越しいただければ、と思います。
勿論、賛同の気持ちがありながらも
距離の問題、平日のこの時間帯と云う問題もありますから
参加出来ない方の思いも充分に理解したいと思って居ります。
そこはご安心くださいね。

事細かな詳細は当日参加予定のブログ等々でも
告知させて頂いてますので一部割愛しますが、

当日参加予定メンバー
酒井美紀・谷本知美・千田裕之・水谷百輔・橋爪遼・成松慶彦
田中伸彦・棚橋幸代・竹中里美・永井浩介・矢野義人
西村うらら・宮澤翔・平山佳延・熊谷知花・Tokyo Cheer② Party


4月5日(火)16時から18時
東京都港区浜松町 文化放送1階サテライトスペース
にて実施させて頂く予定です。

アクセスは
・JR浜松町駅北口からすぐ
・大江戸線、浅草線大門駅より徒歩1分
・東京モノレール浜松町駅より徒歩1分
となります。

東北の人を代表して義援金のご協力をお願いする気持ちは
一切ありません。
きっと東北の方々もそんなことを望んで居ない筈ですしね。
ただ、
みんなで力を合わせて笑顔をまた一つ増やしたい
そんな思いです。
勿論、当日皆さんとお会い出来ることは
ちょっと楽しみな自分も居たりして
なんだか少し複雑な思いもします。

でも、ちっぽけでも出来る事を少しずつやって行きたい、
いつかそれが大きな笑顔に繋がる、そんな思いです。
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オフィスジュニア
田中伸彦