田中伸彦オフィシャルブログ「タナカドリル」Powered by Ameba-20090830145931.jpg

「空の境界~岡田以蔵異聞」に御来場頂いた皆様、
本当にありがとうございました。
暑い日が続き、楽日には雨にも見舞われてしまったけれど、
沢山の方々にお越しいただけて本当に幸せでした。


蒼の空編の従順な土佐勤王党の志士としての平井と
紅の空編の反逆者としての平井は
別人格ではなくて、人は必ず表裏一体で、
ただ、見た空が違っただけ、と思って居ます。



幕末の時代と云うと、
実は僅か150年前に過ぎないのだけれど、
服装も所作も考え方も現代とは違って居て、
その一つ一つの捉え方を
歴史の勉強をしながら編み込んだ。


それでも分かり難いことは沢山あって。
切腹にも、無念の切腹とそうでないものがある、
なんて正直、分かった振りなのかもしれない。


でもそう信じて、演じること。
それに近付こうと必死になる事で
僕達も舞台上で幕末を生きてみせられた、
かも知れない。


手前味噌ですみません。



Be Withさんの作品に出演させて頂く度に、
お馴染みの仲良しのキャストやスタッフは勿論、
何故「初めまして」から始まったばかりなのに、
満遍なく全員が仲良しの一つの輪になるのだろうと思う。
稽古場も楽屋も帰り道も学生時代に戻ったようで、
異様なまでの安心感をおぼえる。


この終わった後の切なさはまだまだ慣れそうもない。



今回の公演は久し振りに両親が観に来てくれた。
僕が母の話を楽屋でも頻繁に話して居たのもあって、
皆が挨拶をしたがってくれたのは良かったのだけれど、
母はその上を行って居た。


皆に名前の刺繍入りタオルを用意して来て居て、
興奮してまくしたてるように手渡して居た。
母は九州の人なのだけれど、
なんだか一瞬、母から関西のにおいがした。
植ちゃんのお母様はずっと上品な感じがするので
ちょっと恥ずかしかったけれど、
でも、なんだか可愛かったので良しとしよう。


最近携帯を買い替えて
デコレーションメールを覚えた母は
毎日のようにメールをして来る。


「ノブ君は本当にお芝居が好きなんだなと思いました」
と何を今更、と思えるような文面だったけれど、
嬉しくて保護してしまう僕もきっと可愛い。


なんて、とりとめもないブログ。



次はいよいよ、美獣第2弾です。
今回は芝居の方にも力を入れよう、
なんて話になって居て、急ピッチで動いて居ります。
お申し込みはお早めに!