移り気な女心は、移ろい易い秋の空に例えられたりするけれど、
春も春で大概。
昨日の初夏のぬくもりを空が呑み込んで、
柔らかな雨が細い点線になって空から落ちて来る。


傘の中呟くように歌いながら帰った。




6月末発売予定の美しい男性DVD特典収録の為、
1ヶ月ぶりにボーイズが再集結した。


松尾スズキさんもオクイシュージさんも
現場でお見受けしていた時よりも
なんだかずっと、穏やかな表情に見えた。

いや、番組の収録現場では厳しかった、と云う訳ではなくて、
常に穏やかで優しくサポートし続けて下さっては居たのだけれど、
なんと云うか、
余計なものがない、透明な穏やかさ、と云う感じがした。


とある生活の知恵系の番組で紹介されて居た。
自転車やシンク回りの金属のサビを取り除くのには、
木工用ボンドが有効なのだそうだ。
サビのこびりついた箇所全体に木工用ボンドを塗りたくり、
乾いて透明になったら、端から綺麗に剥がす。
そうすると、
固まったボンドにサビが付着して綺麗に一緒に剥がれるのだとか。


怒濤の日々が流れてしまった後に残るのは、
肌触りの良い、人間の人柄そのものなのかも知れない。



美しい男性の中では脚本家の1人としても活躍されて居た
漫画家の天久聖一さんも居らして居た。
彼とは公開収録後の会食の席でもお話しさせて頂いたのだけれど、
「片桐はいり 4倍速」内の松尾さん監督の「部長」に
出演させて頂いた後なのもあって、
「部長」の原作者である天久さんとまた改めてお話しできれば、
と思って居た矢先だったので幸運だった。


収録合間の休憩の時にお声をお掛けしたら、
ふと「タナカ君のブログ見てるよ、いやあ」と
お褒めの言葉を下さるので、大層逡巡してしまった。

そう云えば、最近気付いたのだけれど、
天久さんの伝説的な著書の一つに「バカドリル」と云うのがあり、
タナカドリルと題名がかぶってしまい気まずい思いがする。
ちなみに、
「部長」も「バカドリル」に収録されて居る作品の一つなので、
映像作品は勿論、そちらの原作も御覧になると良いかもしれない。



そう云えば、美しい男性が毎週日曜日の夜に再放送されて居る。
DVDにはお蔵入り映像も入って居て楽しめることこの上ないけれど、
発売までのしばしの間、再放送で是非お会いしましょう。