<2019.07.13>

2つのポピュリズム

大衆政治と衆愚政治

 

 

吉田拓郎 アジアの片隅で
http://j-lyric.net/artist/a001cc0/l0187af.html

 

 

 久しぶりに音楽をテーマにブログを書きたくなった。

 今週末には参院選の投開票が行われるが、相変わらず低投票率が予測されている。

 期日前投票も、前回より出足が鈍い。

 そんな時に、この曲を聴いた。

 

音譜一晩たてば政治家の首かすげ代わり

 子分共は慌てふためくだろう

 闇で動いた金を新聞は書き立てるだろう

 

 

 日本人が選挙に無関心になってしまった最大の原因は、なんといっても自民党という独裁政権が長期に渡って日本を支配してきたことに尽きる。

 歴史が証明しているように、いかなる政権も長期化すれば必ず腐敗する。

 それは人間の本質に由来する。

 「人の本性は悪であり、それが善になるのは人間の意思で努力するからである」

という性悪説の正しさを、歴史は物語っている。

 もちろん人間の知能が自然界に生きる動物レベルであった頃は、人間の本性も性善説で語ることが出来たに違いないのだが、知能の発達は、打算を生み、人間を利己的な生物に変えてしまった。

 

 いつしか日本人の大多数が、投票するだけ無駄だ、と考えるようになる。

 あきらめたのだ。岩盤のように分厚く、固い既得権層の組織票を前に、自分の1票の無力さを痛感して…。

 だけど本当は違う。

 投票率さえ上がれば、民主党が大勝したような地殻変動は簡単に起きる

 一晩で政治家の首なんて総取り替えできてしまうのが民主主義のいいところ。

 

 それなのに、太平洋戦争に敗北してからの今日に至る70年以上の歳月を、GHQによって創られた自民党が日本の政治を支配してきた。

 自民党の議員も、保守・右翼の人々も、事あるごとに 「日本国憲法はアメリカに与えられた憲法だからけしからん。自主憲法を制定して自立した国家を」 と主張するくせに、どうしてアメリカに圧しつけられた傀儡政権を支持し続けていられるのか不思議でならない。

 

 

 もっとも、私のような中道リベラルからすれば、政府や憲法がアメリカに圧しつけられたものであっても、それで日本が上手くいっているなら構わない。

 国民みんなが豊かで、幸福に暮らせているのなら、アメリカ様々だ。

 そうだった!

 私たち日本人が、いつの間にか投票権を放棄してしまった最大の理由は、だった。

 生活を守るためならいざ知らず、中には少しばかりの贅沢と引き換えに、民主主義にとって最も貴重な宝物である投票の権利を売り飛ばした奴もいる。

 私だって偉そうなことは言えない。

 バブルに浮かれた飽食の青春に耽っていた。

 

 だけど現実は違う。

 アメリカが戦争をしてくれるお陰で、日本がお金を稼げた時代は遠い過去の話。

 ベトナム戦争や朝鮮戦争は日本を世界第2位の経済大国へと導き、アメリカの最新兵器を修理したり、下請け工場として部品を製造している間に、日本の工業技術は著しい進歩を遂げたが、それもこれも過去の栄光だ。

 

 いつしか私たちは技術立国ニッポンなどと自惚れて、我を見失っていた。

 うかつなことに日本の政財界は、アメリカと対等の立場で語り合おうとした。

 アメリカを象徴する建造物を大金をはたいて買い占めたこともあった。

 そして叩きのめされたのだ。

 日本を奈落の底に突き落としたのは、アジアのライバル韓国や中国ではなかった。

 日本列島をアジア侵略の拠点として利用し、日本経済を急成長させてくれた同盟国のアメリカが、突如として掌を返してJapan bashingを始めたのだ。

 

 

【日本経済新聞】

日米自動車摩擦 1970年代から繰り返す歴史

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35787290W8A920C1000000/

 

 アメリカの圧力に屈した日本は、数々の不平等貿易を受け入れた。

 当時はロン・ヤス (レーガン大統領と中曽根総理) だったが、現代ではアベ・トラ (安倍総理とトランプ大統領) の友情が、こうした不平等な貿易や条約を受け入れる外交窓口になっている。

 当時のハリウッド映画にもJapan bashingがたびたび登場した。

 ワーナー映画の登場人物が、日本製の電子機器を貶すシーンがある。

 1987年4月には、アメリカ政府は日本のダンピングを理由に、日本製のパーソナルコンピュータやカラーテレビなどに異例の100%の制裁関税を賦課した。

 東芝ココム事件をきっかけとして日本製品をホワイトハウスの前で議員が破壊するパフォーマンスも報道された。

 

 

 歴史を振り返ると、人間社会に自由貿易などという綺麗ごとが成立することは永遠に不可能であることを痛感させられる。

 麻生財務相は 「ナチスの手口を学んだらどうか」 と発言して叩かれたが、いま安倍政権で行われているアジア外交は、当時のアメリカが日本に対して行ったJapan bashing の手口を模倣している暴挙としか思えない。

 韓国の反日教育の根底にあるものは、アメリカ軍産に傀儡された自民党政権による嫌韓運動だとしたら、日本の右翼も韓国の右翼もバカ丸出しである。

 

【WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト】

麻生太郎「ナチス発言」の本当の危うさとは?

https://webronza.asahi.com/politics/themes/2913080900005.html/

 

 

 安倍・自民党の熱烈な支持母体である日本会議やネトウヨたちは、事あるごとに 「悪夢の民主党政権時代」 と批判するものだから、いつしか安倍総理の口癖になってしまったようだが、当時の日本を苦しめていたものの正体は、ほかならぬ自民党と官僚と財界であった。

 

 

 

 

 

 

 ※野田政権と同じような第二自民党政党が再び誕生したので、ここに関連ツイートを張っておきます。

 

 

 

 

 

 気がついたら日本の生産性は、アジアの新興国に並ばれる間もなく追い抜かれようとしている。

 そして現代人は、日々の生活を守るためだけのブラック労働に必死に縋りつき、上司の顔色を伺いながら忖度する日常に追われている。

 

 政府から補助金をもらっている大企業の正社員が、政財界の言いなりになって与党に投票しなければならない立場の弱さは理解もできようが、そんな正社員からも搾取され、ドン底の生活に甘んじている非正規労働者までが現政権を支持してしまうのは、たとえブラック労働であろうと失えば生活が破綻し、路頭に迷うといった脅迫的な政治・行政・慣習が構造的に社会を覆い尽くしているからである。

 

 ようするに日本社会には、欧米先進国のようなセーフティネットが無い。

 だから一度失敗したら脱落していくだけの社会だ。

 いや、失敗などしなくても、年老いた両親の介護のために離職しただけで、長期に渡る介護を終えた時には再就職の道は閉ざされ、アルバイト生活(短時間労働者)から抜け出せない仕組みになっている。

 

 

 

 

 

 

 上記のツイートは、自民党の衆愚政治が、日本の産業界を滅ぼしてしまうことを嘆いたものである。

 金子教授がつぶやいているように、中曽根政権が日米半導体協定でアメリカに半導体産業を売り渡してしまったことは、敗戦国ニッポンの自民党政権がアメリカの傀儡であることを考えれば仕方のない話でもある。

 しかし安倍政権が、よりによって韓国との対立感情から、最後に残った高機能素材のシェアまで失おうといている愚かな外交は、黙って見過ごすわけにはいかない。

 

 そうでなくても、日本の経済競争力は急落の一途をたどりつつある。

 

 

【日本経済新聞】

日本の競争力は世界30位、97年以降で最低 IMD調べ

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45399600Z20C19A5000000/

 

 上記は、今や日本がアジアで誇れるものは環境技術と平均寿命の長さだけという記事だが、学問や科学技術の分野も日本は低迷が続いている。

 

 

 

 産業技術の凋落の最大の原因に、利益優先主義に囚われた政財界が、基礎研究を主体とする大学研究機関への公的支援を削減し、その資金を産業界への直接投資 (補助金) へと振り分けたことが指摘されている。

 

【HOTNEWS】

QS世界大学ランキング2020による、世界大学TOP100

https://hotnews8.net/society/QS-world-university-ranking2020

 

 英クアクアレリ・シモンズによる世界大学ランキング2019によると、東京大学は23位、京都大学は35位にランキングされている。

 これでも前年や前々年よりは上昇した。

 

【STUDY HACKER】

東大の 「世界大学ランキング」 が低迷する致命的な理由。
https://students.studyhacker.net/column/kazuki-nishigaki-abroad-04

 

 こちらはイギリスの高等教育専門誌 『THE (Times Higher Education) 』 による2019年の 「THE世界大学ランキング」 。

 日本の大学では東京大学が42位、京都大学が65位と、トップ100入りは僅か2校に留まった。

 その原因を、総合研究大学院教授の池内了さんは次のように語っている。

 

 

【しんぶん赤旗】

先細る基礎研究への投資

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-10-20/2008102003_01_0.html

 

 

 

 企業などからの外部資金が獲得でき、特許が取れる研究、つまり 「役に立つ」 研究が大学に求められるようになった。大学に経済論理が持ち込まれているのだ。

 それによって、文化にのみ寄与する地味な分野や、すぐに役に立つわけではない基礎科学分野はわきに追いやられ衰亡し始めている。

 基礎的な科学が豊かな土壌を作り、その上に応用分野の花が咲くことが忘れられ、ひたすら短期的な成果のみが求められているのだ。

 いずれも国の科学技術政策がもたらした歪みである。

 金を投じていることが、むしろ研究を貧しくさせているのは皮肉なことと言えよう。

 

 

 安倍・自民党とその愉快な仲間たちは、人や学問への投資を嫌い、年々予算を削減しては財閥企業の法人税を減税したり、アメリカ軍需産業への大盤振る舞いに振り分けてきた。

 愉快な仲間たちとは、仏教の創価学会員であることを否定して、神道の日本会議のために尽力していながら、選挙では学会票を欲しがる公明党や、身を斬る改革と言いながら、政党交付金を私物化する日本維新の会など、言動不一致のお笑いコンビのこと。

 

 彼らは改憲という固い絆で結ばれている、と言われているが、その改憲の下に隠しているものは、紛れもなく売国利権への欲望だ。

 低所得者ほど負担割合が重くなる消費税を導入しながら、搾り盗った血税で株式や武器を買い、1%の富裕層を喜ばせている。

 

 見かねたのか金融庁や厚労省、総務省などは 「年金だけでは老後にまともな生活を送れない。最低でも貯蓄が2000万円必要だ」 とのデータを公表し、官邸を慌てさせたが、麻生財務相も安倍総理も駄々っ子のように、 「そんな報告書は受け取らない」 と開き直るばかり。

 だからとうとう米国のニューヨークタイムズまでが見かねたように、 「日本は独裁政権のようだ」 と政府を批判する記事を掲載した。

 

 

 

 

 参院選を前に、米国のニューヨークタイムズ紙が、 「日本は独裁国家のようだ」 と批判記事を掲載した背景には、トランプ効果もありそうだ。

 あまりにも見え透いた作り笑顔で、安倍総理がトランプ大統領に擦り寄るものだから、何だこいつはと注目してみたら、国連人権委員会の忠告は無視するし、記者クラブに属さないジャーナリストは差別するし、公文書は破棄するし、経済指標は改竄するし、挙句の果てにアベトモ仲間が女性に暴行したことを警察権力を濫用して揉み消している。

 

 グローバル経済の時代にあって、経済指標の改竄は、いわば国家を挙げての粉飾決算のようなもの。アメリカや中国だってコッソリやってはいるが、安倍政権のやり方はあまりにもミエミエで、看過するわけにはいかない。

 

 どうしてこんなことになったのか?

 といえば、それは日本が戦後70年を超えて、中国共産党とほぼ等しいほどの独裁政権を維持し続けてきたことにある。

 途中、もしかしたら夢だったのかも知れないが、ほんの一瞬だけでも政権交代を成し遂げたような記憶も薄っすらとはあるのだが、ほぼ自民党以外の政権を見たことが無い。

 

 だから今日の日本が世界の中で置かれているポジションや評価は、ほぼ総てが自民党の通信簿といって過言ではない。

 その結果、

いまの日本は独裁国家であり、民主主義とは言えない。

 との評価が下ったのだ。

 さあ、米国メディアの後ろ盾は頂いた。

 いまこそ国家を創り直すチャンスである。

 

 拓郎さんが歌っているように、一晩たてば政治家の首はすげ変わる。

 ということは、一晩たてば世界はめまぐるしく変化して、日本は一瞬にして焼け野原と化すやもしれぬ。憲法を改正して、自衛隊を軍隊へ昇格させようと目論んでいる自民・日本会議系の政治家を野放しにしておけば、破滅は一晩で訪れる。

 

 しかし、チャンスが一晩で逃げ出すのであれば、ピンチも一晩で覆せるはずだ。

 ここで 『アジアの片隅で』 に込められた作詞家・岡本おさみ氏とアーティスト・吉田拓郎さんの心情に思いを馳せてみよう。

 

 

 最初に曲がリリースされたのは1980年。

 冒頭で紹介した動画は、伝説となった1987年の 『夜のヒットスタジオ』 。

 拓郎さんは前年まで長期休業に入っていて、復活をフォーク界の二大巨頭といわれた井上陽水さんとの共演で飾った時のものである。

 

 スタジオには当時、 『リンダリンダ』 『TRAIN-TRAIN』 『青空』 などメッセージ色の強い歌で若者に人気を博していたTHE BLUE HEARTSや、ビジュアル系バンドとして恋愛ソングを次々にヒットさせていた安全地帯の玉置浩二さんもいて、それぞれに最新のヒット曲を演奏していたが、なぜか拓郎さんは古くて長い (13分弱) この曲をチョイスした。

 

 印象深いのは、マブダチとして応援に駆け付けていたかまやつひろしさんの表情だ。前半はどこか不安げで、伏し目がちに拓郎さんを見つめている。

 今の時代に、こんな政治色の強い歌が理解されるだろうか?

 しかし吉田拓郎の時代は終わっていなかった。

 曲の中盤を迎えたころには異様な熱気がスタジオを覆い尽くし、世代を超えたアーティストたちが手拍子を打ちながらコーラスに加わった。

 THE BLUE HEARTSは 「こんなスゲーものを生で観れた」 と興奮を隠さなかったと聞く。

 

 

 実は、この曲には 「ルーツ」 と呼べるような元歌がある。

 同じく作詞・岡本おさみ、作曲・吉田拓郎でつくられた 『おきざりにした悲しみは』 。

http://j-lyric.net/artist/a001cc0/l006a0e.html

 

音譜生きていくのは 嗚呼 みっともないさ

 あいつが死んだときも おいらは飲んだくれてた

 そうさ おいらも罪びとの一人さ

 

 など もう問わないさ

 気になることといえば 今をどうするかだ

 そうさアイツと上手くやらなければ

 嗚呼 またあの悲しみを 置き去りにしたまま…

 

 

                 

 

 

 1942年生まれの岡本さんと、1946年生まれの拓郎さんにとって、大学生活と政治は切っても切り離せない関係にあった。

 

 マルクス主義や社会主義の台頭を機に、日本でも戦前から学生運動が盛んになった。

 高学歴のエリートの頭で論理的に考えれば、欲望を剥き出しにした資本主義がいずれ人類を破滅へと誘うことは容易に理解できたし、そうした愚かさを戒め、人類に恒久的な繁栄をもたらす政治経済システムは、社会主義しか在り得ないと思えたからである。

 

 頭では理解できても、心では認めたくないのが人間だ。

 特に、莫大な富を手にした資本家や、特権的な地位を手に入れた政財界のエリートにしてみれば、おいそれと既得権を手放すわけにはいかない。

 何が正義かなんて青臭い議論に興味はないし、たとえ子供世代が滅亡しようと、今さえ良ければそれでいい。他人がどうなろうと構わない。

 それが人間だ。

 

 だから戦時中は、社会主義者はことごとく牢屋にブチ込まれた。

 だって戦争中なんだから、何をしようと人権問題に問われる心配はない。

 他国の人間を一人でも多く殺せば殺すほど英雄と称えられる時代だ。

 「世界中が平等で平和に」 と主張する学生運動は、国家権力を手にした支配層にしてみれば邪魔者でしかない。

 

【Wikipedia】

日本の学生運動

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%AD%A6%E7%94%9F%E9%81%8B%E5%8B%95

 

 1960年生まれの私には、当時の学生運動の記憶がほとんどないので、Wikipediaから幾つかの文献を探して調べてみることにした。

 

 さらにネットで2つの記事を見つけた。

 

【AERA dot. (アエラドット) 】

全共闘世代は「逃げ切り世代」なのか?

年収1000万円以上もズラリ… 重信房子氏ら元学生運動家にアンケート  

https://dot.asahi.com/dot/2019061800015.html

 

 全共闘世代は、学生時代に国家と闘った経験を持つと同時に、どこかに敗北感を抱きながら人生を過ごした人たちでもある。「伝え遺したいこと」の質問では、以下のような回答があった。


「就職後は基本、イエスマンでした。怒りは当時 (学生運動時代) に置いてきたので、感情的にもならず、会社の部下や同僚から慌てたり怒った姿を見たことがないと言われた理由がそこにありました」
 

 「都合37年間 『ヒラ』 で定年を迎えました。内ゲバで重度の障がい者となった元活動家と会ったことがありました。 『贖罪』 の気持ちから、一生 『ヒラ』 でいようと決意しました。(中略)

 かつての活動家の訃報を聞くたびに 『贖罪』 の気持ちが高まり、何か 『宗教』 への帰依を思う年齢となりました。

 <ただ犀(サイ)の角のごとく独り歩め 釈迦>」

 

 「全共闘の闘いは、何よりも、民意にこたえれば、運動は大きく発展し、民意から離れ自分の主観的願望に陥れば、運動はたちまち終息してしまうことを教えてくれたのではないかと思います。(中略)

 今こそ、民意に学び、民意にこたえ、民意を最後まで実現する真に 『新しい政治』 が切実に求められているのではないでしょうか」

 

 

【ニューズウィーク日本版】

SEALDs時代に 「情けない思いでいっぱい」 と語る全共闘元代表

http://www.newsweekjapan.jp/stories/culture/2015/11/sealds.php?t=1

 

 

 こうした記事を読むと、青臭いほど純粋な理念に燃えた学生運動が、私が物心ついたころには忽然と姿を消してしまった原因が、主に2つ見えてくる。

 一つは、実にたわいないことに、思想とかイデオロギーといったものに囚われ過ぎた学生たちが、政治や経済が果たすべき本来の役割を見失ってしまったことである。

 

 彼らが抱いた社会理念は、歴代の与党の政治家と比べればとても崇高で、なお甘酸っぱいほどに純真であった。だからこそ彼らは、自分が心に描いた理想像に固執するあまり、いつしか他者への寛容性を失ってしまった。

 しかし社会主義であろうと、共産主義であろうと、その国家制度は民主的な手続きを経て、国民の総意によって決められなければ存在し得るものではない。

 

 多様性をもたないイデオロギー社会など存在意義も無ければ、そんな社会を強引に実現させられるのは、軍隊や警察による暴力的な圧政か、金銭で命を人質にとることができる経済システムのみである。

 つい最近も、そうした暴力的な圧政の実例を目の当たりにしたので、ここに並べて対比してみたい。

 

 天安門事件で世界中から猛烈な批判を浴びた中国は、以来なるべく慎重に言論コントロールを行ってきたはずだったが、一国二制度の形骸化が進むにつれ香港の若者を中心に民主化運動が激しさを増し、手を焼いた政府は警察権力に少しずつ暴力的な制圧を許すようになった。

 これに類似した案件が日本にもある。

 

 香港と沖縄の違いは、日本の警察権力が銃に似た形状をしたゴム弾などの武器を使用せずに、たとえ暴力的であろうと素手で反対住民を拘束していることだけ。

 日本は 《偽りの民主主義》 において中国よりは先輩なので、そうした打算的な行政活動に一日の長がある。

 

 しかし私が物心ついた頃、つまり拓郎さんたち全共闘の時代には、日本の国家権力は容赦なく武器を使用していた。

 それに対する国民からの反発はどうだったか?

 

【Y!ニュース/不破雷蔵】

学生運動時代、警察の対デモ行動を一般市民はどのように見ていたのか

https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20150831-00048982/

 

 端的に言うと、上の記事には概ね、当時の日本国民の多くが、警察や機動隊の暴力的な学生運動への取り締まりを 「当然だ」 「やむをえない」 「むしろ遅すぎた」 と考えていたと書かれているのだが、私には筆者の浅知恵で、意図的に体制寄りにまとめられた記事に感じられて仕方がない。

 というのも、分析が浅いのだ。

 大衆の感情や、民意というものは、移ろい易いものだから、きちんと時系列に沿って、何がどのように作用して、最終的にそのような判断に至ったのかを分析する必要がある。

 

 すると答えは見えてくる。先述の記事に登場した、全共闘世代が語ったように、最初は民意の後押しを受けていた学生運動が、次第に独りよがりの思想に各々が固執し、内紛へと暴走する醜態を曝け出したことで、民意が離れていったのだ。

 

 そもそも学生たちがゲバ棒を振り回し始めたのはいつ頃からだろう?

 と考えた時に、リアルタイムで学生運動を見ていない私でさえ、多勢に無勢の学生が、防御服や盾などで武装した警官隊と激しくぶつかり合ううちに、対抗手段として対等にやりあえる程度の武器を持ち始めたとの推察に至るまでに、大して時間はかからない。

 

 だから当時の大人たちにも、正義は戦争反対を訴える学生たちにあると考えて、学生を支持する者も少なくはなかったそうだ。 しかし、間もなく学生運動は内部分裂を起こし、いくつかの暴力事件と、数人の犠牲者を遺して霧のようにフェイドアウトしていった。

 

 だから日本人の文化様式から、デモやストライキといった権利運動が自然消滅していった主因には、イデオロギーに潜在する暴力的な要素への恐れ

 

 

 軍事大国アメリカの傀儡となり、ベトナム戦争や朝鮮戦争に加担した資本主義政権と戦っているうちは理解を示していた国民も、同じ社会主義思想をもっているはずの学生同士が内紛する姿を見せつけられて、一気に夢から覚めてしまった。

 社会主義や共産主義というものは、所詮は机上の空論なのだと… 

 

 

 『生活』 にあることが解かる。

 

 

 

 

【Reuters】

香港で再びデモ、一部で過激化 市民同士の衝突も

https://reut.rs/2I92Ob0

 

 

 

 

音譜久しぶりに逢えたのだから つもる話もかずかずあるけど

 何だか胸がしめつけられて あなただけとにかく元気でなによりです

 結婚してから十年になり 子供に追われる暮らしの中で

 男の夢だけ捨て切れません 目の前のマッターホルンがまだなのです

 

 あゝあなたの様な生き方も あゝ私の様な毎日も

 人生なんだと 言えるでしょうか

 随分歩いて来たようで 夢につまづいた日々に追われる

 フォーエバーヤング フォーエバーヤング

 

 

 

吉田拓郎 誕生日
http://j-lyric.net/artist/a001cc0/l04769a.html

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

中島みゆき ファイト! 
http://j-lyric.net/artist/a000701/l000dd8.html

 

 

泉谷しげる 白雪姫の毒リンゴ 
http://j-lyric.net/artist/a00071e/l020b8f.html