紅茶の生産地はインド・ダージリン地方を
はじめとして世界中にわたっておりますが、
その生育地の気候によって最良の状態の葉
採れる時期はごく短い期間にかぎられています。
一年のうちでもっとも質の高い茶葉が
収穫できる時期は、特に
「クオリティーシーズン」と呼ばれ、
愛好家のあいだでは、上質の紅茶を手に入れる目安とされています。

 ダージリンには「ファーストフラッシュ(春摘み茶)」、「セカンドフラッシュ(夏摘み茶)」、「オータムナル(秋摘み茶)」の計3シーズンのクオリティーシーズンが存在します。それぞれ風味の異なった特徴を持ち、いずれももっとも美味しいダージリンとしてもてはやされています。

 ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ、オータムナルのそれぞれを比較してみましょう。

ファーストフラッシュ
(春摘み茶)

春一番の新芽を摘み取ります。

美しい薄緑色の葉と、紅茶の

うまみを増し、かくし味ともいえる

多くのゴールデンチップス(金の芽)が

多く含まれているのが特徴です。

茶殻は緑色で、お茶は

透明な黄金色をしています。マスカットや

青アーモンドの香りを思い起こすような

さわやかな芳香を漂わせます。

うすめにいれてストレートで

お楽しみください。

セカンドフラッシュ
(夏摘み茶)

ファーストフラッシュ収穫後、

夏の最盛期にとれる2番摘み茶。

茶葉は濃いブラウンで、

こちらは

シルバーチップス(銀の芽)を

多く含みます。

ゴールデンチップスとの違いは、

摘み取る時期によって芽の色が

異なるだけで、同じく風味を引き立てる

役割を果たします。

茶殻は円熟味を感じさせる美しい銅色で、

お茶は濃く美しい金色です。

マスカットフレーバーといわれる

ダージリンの特徴がもっとも

よくあらわれています。

文句なく

究極の紅茶です。

オータムナル
(秋摘み茶)

4番摘み茶にあたり、熱帯の

モンスーンがあけ、乾季へと移りかわる

秋に収穫されます。

濃い栗色の茶葉で、お茶は深い銅色です。

まろやかな甘みと「メローカップ」と

呼ばれる

熟成した香りが特徴です。収穫量が

ダージリン茶の年間生産量のわずか

5%にすぎず、“幻の紅茶”と

いわれています。オータムナルは

ミルクティーにするのも

絶品。