ようやく連休になりました。
4月の激務
もはや⋯どうしていいか⋯。
本当に満身創痍でした。
昨日はよく頑張ったご褒美に
アイ・ラブ♪坊っちゃん
初日に出かけました❗️


夏目漱石の小説「坊っちゃん」をベースにしたミュージカル。
なんと、宣伝のために明治座に
みきゃん🍊

(今回は芳雄さんのところからも、両方とも頼めました。)

幕間のお弁当は、品川駅で山登りさんのものを買っていきました。

感想。
まだ初日なので、役者さんの良さというより、概要のレポを。
うん、私これ
とっても、好きでした❗️
私の大学の専攻は源氏物語でしたが
漱石が専門の先生の授業も大好きで、卒論はどちらのゼミに行くかとても迷ったのでした。
ですから、坊っちゃんの世界と、漱石の内面世界がシンクロしていく作りは、私の好みのツボを絶妙におしてくれましたね。
漱石が執筆している様子と、小説「坊っちゃん」の世界が同時進行で進んでいきます。
好きだったポイントは、とにかく
井上芳雄さんと土居裕子さんの絶妙な掛け合い。
漱石の妻、鏡子役は土居裕子さん。このお役をもう30年以上まえからされていたとのことで、セリフが染み付いていました。
芳雄さんとの間髪入れないやりとりに、客席からたくさん笑いが起きていました。
実際の鏡子は世間知らずなお嬢様気質なところがあり、やりくりも下手っぴで、しょっちゅう漱石とハデな喧嘩を繰り返したそうです。漱石は神経を病んでいたので、鏡子や子どもたちに手をあげることも多かったので、周囲からは離縁を勧められていたとか。
それでも
「この人は病気なんだから。この姿は本来のあの人ではないし、病は治る見込みもありましょう。」
と、鏡子は頑なに離縁はしなかったそうです。7人もの子どもに恵まれ、互いを大切に思っていたことが分かります。
そして、漱石だけではなく鏡子も精神を病んだ経験があります。
一度流産の経験があり、そのときにひどく精神を病んで川に身投げをした過去が有ります。漱石はとても心配して、夜中に勝手にどこかに行かないように、自分の手と鏡子の手を紐で結んで寝ていたとか。
心を病んだもの同士だからこそ、分かりあえる関係があったのだと思います。
ありのままのあなたでいい。やりたいことを、やればいい。
そう、言ってくれる鏡子の存在は、漱石にとって大きな救いだったことでしょう。
教師を辞めることへの収入的な不安
若くして散った、盟友正岡子規への嫉妬や憧れ
収入源である教職も、決してうまくいって訳ではなくて
漱石の前任であるラフカディオ・ハーンの授業が素晴らしかったと懐かしむ生徒たちの声や、自分が追い詰めたために華厳の滝に投身自殺してしまったかもしれない藤村という生徒の存在など
漱石自身の心の葛藤
それを「坊っちゃん」の登場人物たちが架空の世界の中で描き出してくれます。
素直に自分の弱さを認めること。
土井さんの膝枕と芳雄さんの涙に、私も涙が止まらずでした。
そして、支えてくれる身近な存在に感謝し、大切にすること。
相手の心に真っ直ぐ、取りやすいボールを投げること。
キャッチボールのシーンが出てきます。
これは、野球⚾️のことだけを言っているわけじゃないんですよね。
漱石の授業は、難解でお硬いとの評判がつきものでした。
強いボールを投げ続けても、相手は受け止められない。
こころに向かって、真っ直ぐ、取りやすいボールを投げる。
キャッチボールができるようになったことで、漱石は受け止めることの大切さに気づいたのでしょう。
文学部出身の私には萌え萌えの作品だったのですが
正岡子規と夏目漱石が盟友であったこと
正岡子規は結核で早く亡くなったこと
漱石が精神を病んでいたこと
教職は決してうまくいっていなかったこと
鏡子もまた精神を病んだことがあること
などを、知っておいた上で
一度「坊っちゃん」を読んでからこのミュージカルを観ると、いろいろと心に刺さるシーンが多いかと思います。
役者さんは皆さんステキでしたよ。
小林唯くんの真っ直ぐさが、どんどん漱石の真実を暴き出してくれますし⋯。
三浦宏規くんは、下駄であの機敏なスピン、やっぱりダンススキルも高い方です。
たくさんの魅力が詰まった作品。
複数回見たほうがよいタイプの作品だと思います。
これからご覧になる方はお楽しみにね。
長らくお付き合いありがとうございました。