変化をじっくり楽しもう!「異文化適応の4つのステージ」 | ノブトレの世界に通用するビジネス心理技術

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こんにちは、ノブトレです(^^)

 

大学生活が始まり、やっと3か月になりました。

 

私にとっては大学という初めての異文化の中で、
自分と異なる文化を持つ学生の皆さんに対して
講義をさせて頂いています。

 

そして、なんと
私が初めて教えた講義のお題目が

「多文化理解~異文化コミュニケーション」

なのです。

 

私たちは今までとは異なるものや理解出来ない
ことに出会うと、内面に様々な変化が起こります。

このような変化にはある一定のパターンがある
こと知られています。

 

一般的には異文化適応における典型的な内面の
変化は、下図のU字曲線で説明され、4つの
ステージからなります。

 


《ステージ1》
新しい文化に陶酔(ハネムーン・ステージ)

見るもの、聞くものがすべて新鮮で、新しい
文化に来たという興奮と期待感でいっぱいに
なります。


大学の建物、教室などの「見える文化」が
中心で、職員や学生の価値観や生活信条などの
「見えない文化」にまでは気づいてはいません。

 

ここでいう「見える文化」とは氷山に例えると、
水面上に
見える部分であり、意識に上がり、言語化が
できます。

 

《ステージ2》
異文化に直面(カルチャーショック)

期待あふれる興奮した状態から現実的で落ち着いた
生活に移るにつれ、「見える文化」から
「見えない文化」に直面するようになります。


そうすると、今まで抱いていた期待が失望へ、
興奮が落胆へと変わることがあります。

 

「見えない文化」とは前述の氷山の水面下の部分で
あり、文化の9割以上を占めます。大学内では
無意識に言語化もされずに当たり前にふるまわれて
いるため、理解が出来ず、やっかいな部分でもあります。

 

このような状態は「カルチャーショック」と呼ばれます。

 

その人の性格や考え方、経験の程度などによって、
ちょっとした焦燥感で終わる場合もあれば、
その文化に対する強烈な敵意へと変わることすらあり、
最悪の場合、もう文化に身を置くことができずに
離れてしまうことすらあります。

 

《ステージ3》
適応を開始(適応開始期)

このステージでは、カルチャーショックを抜け出し、
異文化への適応が始まります。


今までわからなかった「見えない文化」が見える
ようになり、その文化での暮らし方やふるまい方にも
慣れてきます。


文化の違いからくる孤独感や焦燥感もだんだん軽くなり、
現地の人との交流がうまくいき始めます。


そして、うまくいったことが自信へとつながるのです。

 

《ステージ4》
異文化へ適応(適応期)

このステージに来ると、新しい文化の人々との適切な
コミュニケーションの仕方が身についており、
異文化における不便を感じることはあまりありません。


文化の違いを理解し、その違いを受け入れることが
できます。


新しい文化での様々な経験から視野の広い見方や
考え方ができるようになってきます。


このステージに立って初めて、本当の意味での
異文化理解が始まると言えるのです。


新入社員や大学の新入生が新しい環境に適応
できずに仕事や勉強の意欲がなくなることを
「5月病」と呼び、これなども典型的な
カルチャーショックと言えますね。

 

結婚や恋愛においても異文化の適応は重要な
要素となります。

 

文化の異なる二人が文化の違いを超えて
乗り越えて、適応していく様子はまさに
異文化適応のプロセスそのものなのです。

 

自分がどのステージにいるのか考えることは
とても大切です。

 

もし、不安やいらいら、焦燥感などが出てきて
いるようであれば、あなたはカルチャーショック
のステージにいると言えます。

 

カルチャーショックは誰もが経験する異文化
適応のプロセスなので、あせらず、深刻に
考えすぎないようにすることが重要なのですね。

 

ノブトレ