漫画はほとんど読むことはない。
小説は周期があって、読まない期間が続いたと思うと、思い立って
何冊かまとめ買いして読むことがある。今、そんな時。
本屋大賞をとったという「成瀬は天下を取りにいく」を買って読んだ。
普通に面白くて一気に読み終えたのだが、
「あれ?この感覚、最近感じたことあるぞ?」
と思った。
先日、携帯を見ていたら漫画の広告があって、なぜか惹かれて
「路傍のフジイ」という漫画を読んだ。
そうそう。その時の感覚と一緒だ。
どちらも
「まわりの視線なんか関係なく自分のままに生きている人」
が主人公なのである。空気なんか全然読まない。
主人公に惹かれるのは、いかに現代人が人の視線や空気を気にして
同調圧力に耐えながら生きているか、の裏返しなんでしょうね。
会社を辞めて、すっかりそんなストレスを感じなくなった自分も
かつては相当にストレスフルな生活だったので気持ちはよくわかる。
幸せって、こんな生き方だよね、と、心から思う。