ピラティス初体験の方と接すると、レッスン前に身体の不調について話を伺うことが多いです。
誰かに悩みを聞いてもらいたい、そんな感じでしょうか。
でもレッスンが終わると
『身体の仕組みや理屈を知ったら、自分の気持ちの問題ではないってことがわかって心が軽くなりました』
とおっしゃってくれる。
たとえば肩こりの原因が自分の心の弱さだと思っている人も実際にいるんですよ。
肩こりがひどくて治らないのは自分の心が弱いからではなく、
弱くなってしまっていると感じてしまう身体の使い方をしているからかもしれない。
もしかしたら内臓などの病気なのかもしれない。
治したいのであればいろんな方向から自分を客観的に観察したり、調べたり、
理屈づけをしてみることも大切だと思います。
人間の生活を取り囲むものに『理論や理屈』があります。
いわゆるロジック。
経営の世界だけにとどまりません。
もちろん人間はいままで精神論を論じてこの社会を作ってきました。
しかし精神論(自論)だけにこだわりすぎると周りはちょっとばかり疲れてしまうし危険だと感じます。
本来はそういう考え方の持ち主と会えば心が晴れて、やる気が出てきて。。。
いいことずくめのばすなのに逆に心がすっきりしないのは何故なんだろ?
たとえば精神論がすべてだと語る人に相談事をしたとき
その回答に具体性が見えないと疲れるなと私なんかは感じてしまいます。
ただ
『がんばれ』
『がんばりすぎてるから、ちょっと休んだ方がいかもね』
『気分転換したら?』
なんて言われても。。。
じゃどうがんばる?どう休んだらいい?
と突っ込んで聞いても、答えが返ってこない。
精神論だけで物事を片付けてしまうと
話す方も話される方も言い訳をしたり、お互いに疲れ果ててしまう。
話される方は特に、相手のすべてを受け入れようとして自分の体調を崩す人もいる。
そして自分に力を!パワーを!と言う。
どうやって???それを教えてほしいのに。
この状況をわかっちゃいるが繰り返す人もいて。
誰もが見えない場所へ心を逃避すれば楽でしょうがない。
でも現実はそうはさせてくれないことがたくさんあり。
だったら現実世界で少しでも心が楽になるように、楽しくなるように、
周りに頼らずとも力が自ら沸き出てくるように
心も身体もロジックをまず考え、それを最終的に精神論につなげて
『この考えってなかなかいいかもしれないね』
と言いたいものです。
私はピラティスインストラクターとして、お客様の身体を客観的に、そしてロジックの基で観察して
解決策をたくさん見出せてあげられるようこれからも勉強していきたいと思います。
それがお客様にとってもわたしにとっても精神論のアップに繋がればいいなと思うのです。