僕はキャップが大好きだ。


「ハゲてるからキャップで隠すためでしょ?」


頭ごなしにそう言われても否めない。

確かにその理由もある。


ハゲてない時は

GATSBYのピンク色のケースのワックスを

毎日バリバリにつけて髪を重力に逆らわせていた。

滅多に帽子を被っていなかった。


実際ハゲ始めてから

キャップに手を出し始めたのは事実だ。


ハゲたお陰でキャップを愛する事が出来た。

ハゲに感謝だ。


キャップの中でも僕が愛して止まないのが

「ニューエラ」だ。

ニューエラはキャップ界でも有名なのはもちろん

丈夫だし、色んな所とコラボなどもしていてかわいいのだ。僕はニューエラのキャップを何個ももってるし

それを知ってか知らずかプレゼントにニューエラのキャップをプレゼントしてくれる人もいる。


ニューエラのキャップに基本的に大満足しているのだが、未だどっち?と惑わせてくる事がある。

それは





ツバの所の金色のシールを剥がすべきかそのままにすべきか問題。





この問題は、ニューエラのキャップを手にした事ある人なら必ず直面する問題だろう。

昔は剥がさないのが当たり前、という感じだったが

最近は、聞くところによると


「剥がさないなんて昔の発想!すぐ剥がさないとダサいよ!」


という意見を耳にする。

混乱だ。

それを聞いてからは、はじめはとりあえ剥がしてみた。すると


「え?シール剥がす派?」


と、気をてらった男を見るかの様なまざなしで言われた。

やはりシールは貼ったままにしておこう。そんな時には

「え?まだシール貼ってるの?剥がした方がいいよ!」

と時代遅れを嘲笑うかのように言われる。


混乱だ。


そもそもなぜ元々は剥がさないながカッコいいとされたのか?

よくよく金色のシールを見ると

帽子のサイズが書いているだけだ。


つまり、僕の頭はこの大きさですよー!

とアピールしながら歩いている様なものだ。


僕は頭が大きい。

でも、よく清原さんのエピソードで聞く

頭がデカすぎて入るヘルメットが無かった。

という程デカくは無い。

僕より1センチ清原さんの方が頭が大きい事が最近分かった。

もしも、僕が後1センチ頭が大きかったら、この金のシールを指差しながら

「清原と頭のサイズ一緒〜!」

と初対面の人へのつかみとして使っていたのは間違いない。

でも、1センチ足りなかった事により

中途半端に頭がデカイやつ止まりだ。


そのかわり

プレゼントにニューエラのキャップのプレゼントをしてくれる時に、サイズの確認を一目でできるので、プレゼントされやすいという利点もある。


あと、デザインによっては金のシールを貼ってる事により、よりデザイン性が増すというパターンもある。

例えば


「金の悟空」や「金の太陽の塔」

は、金のシールがある事により

よりゴージャス感を増してくれる。

お気に入りだ。


かたや

「ピンクのホークス」に関しては

金のシールが目立ち過ぎて

ロゴのピンクが引き立て役になり

どっちが本来のデザインかわからなくなり

混乱する。


それに気づいた僕は

デザインによってシールを剥がしたり、貼ったままにしたり決める事にしている。


「なんで剥がしたの?」

とか

「なんでまだ貼ってるの?」

と言われても


「オシャレだから。」

と最もらしい言葉で跳ね返せる。


もしくは、

「誕生日プレゼントにニューエラのキャップくれる予定ならサイズはこれだから!」

と笑いをとる武器にもなる。


これからもニューエラシール剥がすかそのまま論争は終わる事は無いと思うが、僕はそれでもニューエラを被り続ける。

なぜならば、ハゲているから。