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 やはり存在した三省キャン飲料名義のペプシコーラ缶を入手。三省キャン飲料はペプシ缶製品を北海道及び東北地方に供給する目的で1972年に設立された会社である。本社は札幌市に設置されたが、工場は北海道三笠市に建設された。その個性的な形状から地元ではランドマーク的な存在であった。実際に、中には市民が集会に使用できるスペースも設置されていた。三省キャン飲料名義の缶は他にミリンダグレープなどでも確認しているが、1981年時点では「販売者 北海道ペプシコーラボトリング株式会社」が出始めており、名前が出たのはその辺りまでだと推測される。

 80年代の終り頃には北海道ペプシコーラボトリングに吸収され同社三笠工場となっている。そして、北海道ペプシコーラボトリングの製造撤退まで稼働し、2006年に解体される。経営破綻が相次ぎ短期間で工場の操業が停止されたペプシコーラの工場が多い中で、三笠工場は30年以上稼働していたため老朽化も激しかった。あの前衛的デザインの建物は現在でもその魅力に取り付かれた人を輩出しているのであった。

 ちなみ写真の缶は前の持ち主の方が上蓋をとっているため缶切りの跡が付いている。