王位戦のリーグ戦、これまで順位戦上位組の棋士が順当に勝ってきていましたが最後に永瀬王座が新鋭服部5段に敗れました。

 しかし一概に番狂わせともいえません。服部5段は今年度対局数1位を独走中であり勝星でも藤井5冠をリードしています。

 それにしても永瀬王座は相変わらず粘りますね。よほど相手にミスがない限り逆転が不可能な局面でも縁台将棋並みに王様が完全に詰むまで指すという感じです。昨日でも少なくとも10手、人によっては20手前で投了していても不思議ではない将棋でした。いくら勝ちに拘るといっても相手の大ポカでもない限り勝てない局面でも投了しないですね。これを粘り強いと評価する人もいるかも知れませんが私は好きでないです。

 そもそも相手の大ポカで逆転勝ちしても嬉しいのでしょうか。永瀬王座には勝っても負けても綺麗な棋譜を残すという考えはないのでしょうか。彼にとってはどんな形でも(相手のマスク不着用を指摘して反則勝ちしてでも)勝星が大事なのでしょうか。