ドラマ『中学聖日記』を観ていて、心が痛くなった。
それはキュンキュンするとかはらはらするとかそう言った感情ではなく、ごめんなさいの気持ちから。
高校生の頃、私は若い先生に恋をしていた。
高校生の頃の自分は相手のことを思いやる余裕なんて全くなくて、自分の気持ちだけで突っ走ってた。
告白もしたし、先生を困らせるようなこともたくさんした。
本当に申し訳ないことをしたと思っている。
先生の立場のことも考えず、ただただ自分の好きの感情だけで先生にぶつかっていってた。
今思えば、それは本当の愛情ではないなって。
本当に大切な人ならば、その人の幸せを第一に考えるべきでしょ。
当時の私は恋に恋していただけなのかもしれない。
それでも、テストでいい点取ったら先生の携帯番号とメールアドレスを教えてくれるって約束も守ってくれたり、夏休みにこっそり教室で会ったり(やましいことは一切してない)、夜遅くまで先生が帰るの待ってたら車で送ってくれたり、かと思えばいきなり『話しかけるの禁止令』とか出されたり。
あの時の先生にとって、私はなんだったんだろうか。今でも不思議に思う。
文化祭で私のことを探してくれていたり、卒業後の先生の離任式にお花を持って行った時、保健室で待機してた私が帰ったかと思って必死な顔で門の外まで走って行ってキョロキョロ探していたり(たまたま窓からその姿が見えた)。
先生も、楽しかったとか思ってくれてたんだろうか。
当時は26歳ってすごく大人に見えてた。
でも自分がその年齢になった時、先生もまだ幼かったんだなって分かった。だからすごく戸惑って、でも真っ直ぐ私と向き合おうとしてくれてたのかなって。
先生のおかげで担当教科の点数はぐんぐん伸びた。勉強すれば分からないところが出てきて、先生に質問に行くって言う会う口実が出来るから。
学校が毎日楽しかった。
会えるだけで、話せるだけで、目が合うだけですごく幸せだった。
だけど先生の心の境界線を無理やり越えようとしたのは私だ。
だから、話しかけるの禁止令なんかだされちゃった。
自分は先生の特別になれるんじゃないかって勘違いしたんだ。その結果先生を傷つけた。
先生にはちゃんと謝りたい。だけど絶対に会わない。
先生にはもう家族がいるから。
あの時なぜ私を追いかけたのか訊ねても、おぼえてないなぁって言われたし。
それでいいんだ。
ごめんね、先生。そして、ありがとう。