ラムエアシステムとは、航空機が前進する事によって生じる空気の流れ。走行風を利用して通常よりも空気をたくさんエアクリーナーボックスに送り込んで、より大きな出力を得るための装置。とあり、飛行速度もラムエアから割り出していたりするそうな。
そのラムエアシステムなる、自分の速度を利用してより速く飛ばす走らせるための航空機技術は、今日ではF1やロードレーサー、市販四輪車や市販バイクなどにもフツーに採用されまくっていることをご存知だと思いますけど、常識的な最高速、例えばツーリングでの峠やワインディングに有効な速度域では不必要なもの。例えば300km/hを出せたとしてもモトクロコースでは誰も出せないモトクロッサーにはレーシングマシンであっても採用されておりません。(笑
で、飛行機の離陸速度をご存知でしょうか。小型単発機で60~70km/h、大型機で300km/h前後なのだそうです。に、必要不可欠なラムエアーシステムなのであります。(笑
と申しますか、SUZUKIは1970年代にラムエアシステムなるものが、広義の意味において航空軍事技術であることをGT380、GT550の紹介の記事だかカタログだか雑誌だかで謳っていたように記憶しております。じゃなきゃここまでの情報を知るよしもないし。なオレごとき。(笑
が、当時のSUZUKIはラムエアーをインテークへの過給目的ではなく、全面投影面積を大きく排出口を狭くとったヘッドトップに直付けで被せた整流カバーで走行風に走行風以上の流速をつけ、そこに生じる負圧効果も利用して、空冷2ストエンジンシリンダーヘッドの積極的な冷却を目的として採用していたのであります。
まそれはそれで、ラムエアシステムを初めて知ってから約40年後のさっき、ネットサーフで、ぇえ?っと思った2011年12月6日のセールス記事に超「?」マーク。。こちらの→第1回 ラムエアシステム【RAM AIR SYSTEM】 | カワサキイチバン のラムエアシステムの紹介に関するくだり。。
「ときの流れに合わせて、さまざまな新技術が導入されてきたバイク。その中で、特にカワサキが口火を切ったシステムをここでは紹介しよう。第1回はラムエアシステムだ。」なんてオトボケな記事を発見した。
で、「最初に採用したモデルは何? 露出が多いためにZZR1100と思われがちだが、実は89年に発売されたZXR250なのだ。」だっちゅ~、即席の付け焼き刃だか嘘つきだかなんだかな自信満々。。航空軍事技術であることが一切記載されていないのです。
じゃ、大昔のOHV時代から採用してる航空機や、まさに1960年代って半世紀も前から採用していたアメ車トランザムのラムエアインテークや、
インテークへの過給まではしなかったけど、空冷2ストエンジン時代1970年代のSUZUKI GT380、GT550がヘッドの冷却目的で採用したラムエアシステムは一体全体何なのよ。。
ちなみに、かっこイイGT550ケフェのDL資料画像
ちなみに、バイクってのはヘッドライトが低めの方が挑戦的で精悍になるのだw。
ちなみに、オレ的にはもうちょい下かな。。
ちなみに、絶対にデュアルヘッドではなく一発おめ目だ。
ちゅことでラムエアシステムはカワサキが1989年に、ZXR250に採用した新技術ではなく口火を切った技術でもなく、そもそも全面投影面積って用語と同じくライト兄弟が飛行機を飛ばすことに成功した大昔っからあるれっきとした航空軍事用語、既にGMがKAWASAKIより四半世紀も前に飛行機以外に採用している仕組み/機構なんですけど~?!って上げ足。(笑
ま要するに筆者は、バイクにカウル車に初めて採用したのはKAWASAKIなんだって些細なことを売りにしたかったんでしょうけど、航空軍事用語ってたった数文字の説明不足は、KAWASAKIの発明かライターの嘘かズルかバカか?って誤解を招くと思った次第でございます。(笑
ま、ラムエアインテークは、地を這うお気楽ツーリングユースのバイクに必要な+αか?って話と、一方的に魅せるだけのセールスページってのは、通常の公道走行にとってフルカウルと等しきこれほどの無用の長物、整備性にとっては嬉しくもない面倒くささをこうやって、あたかもスゴそうな機構として紹介して、無知識層の購買意欲をそそったりもするっていうお話です。
まぁ、今のカウル車には当たり前についちゃてる過給目的のエアインテークですけど、サーキットでコンマ数秒を競うって訳でもないツーリングユースの自分にとって、効き味まで滅多に到達もしないそんな恩恵?って無くても良くなかねぇ?って話で、常にスッ飛んでいないと放熱してくれなくてオイル交換サイクルを劇的に早めるフルカウル。
メガ盛り冷凍さしみ定食¥1,080を喰らうための最高速度300km/h超?のエアロ。のお約束な付属システムラムエアインテーク。が付けられちゃうフルカウルってゆー長物、おまけにコカしゃ修理費倍増~三倍増のメーカーがバイク屋さんが喜ぶお約束のトッピングが自分にとって必要か不必要か、損か得か、愚かか賢こいかってお話。
人間は考える葦である(by パスカル)。まさか知らぬことを良いことに、相応以上を唆すCM情報や耳打ちを詰め込まれ考えさせられ固定しっ放しな根腐れした葦をやってませんか?相も変わらぬ仮面ライダー趣味、のTVからは伝わらぬ着ぐるみの中の汗だくな我慢大会、停滞=退行にご用心ご用心。(笑