ホームドラマチャンネルで放送していた台湾ドラマ「親愛なるアダム」原題「親愛的亞當」全26話見終わりました。
予想以上に楽しめました
出だしは遺伝子操作を題材としたサイエンス×サスペンス×ラブストーリーとはどんなものか、サイエンス×サスペンスという部分にすごく期待しながら見はじめた時、登場人のキャラとか雰囲気から、あら、ソフト ほんわか作品
とちょっと期待が下がったのですが・・・
見ていくと面白かったです
サイエンス×サスペンスという部分ではやはりちょっと弱かった気もしますが、遺伝子操作や児童実験など重いテーマも描かれ、人間ドラマとして十分楽しめました
蔚海バイオは30年前、遺伝子操作ベビーを作っていた。
彼らは才色兼備な選ばれし者たち
しかし彼らにはオフターゲット異変が
蔚海バイオを調べていた宋品葳(曾沛慈ゾン・ペイツー)を中心とした自由基のメンバーたち。
宋品葳は敵対する蔚海バイオの社長・任少凡(胡宇威ジョージ・フー)と出会い、二人は惹かれ合います
そして任少凡は彼女をはじめ自由基の考え方に賛同し協力することにしましたが・・・ここでオフターゲット異変が
遺伝子操作ベビーである任少凡はオフターゲット異変で宋品葳との記憶を失います 協力すると言ったのに、キスまでしたのに・・・彼には記憶はありません。
でも彼の努力と宋品葳の協力で記憶が蘇りますが・・・宋品葳の妹は彼のために実験台となって死亡していたと判明
さらに蔚海バイオを奪うために蔚海バイオのCOOの蘇荷(孫可芳スン・クーファン)とその叔父の趙部長が動き出し、さらに彼らは殺人も犯していた・・・
会長が病に倒れたのを機に会長となる蘇荷、趙部長は社長となり、ゲノム編集で「バイオ完全カスタム」を発表して望む人間に 研究は未完成なのに・・・
人は完璧な人間、不老不死を望む、欲望はとどまることを知りません。
そのための遺伝子操作、ゲノム編集はどこまで許されるのか 難しいテーマが描かれています。
そんな中で主人公の宋品葳と任少凡がとても人間らしい人物。
互いに誠実で些細なことに喜びを感じ、二人の表情が自然と温かさがにじみ出て来るようでとても好感が持てて、この二人が惹かれ合っていくさまも見ていてとても心地よくて・・・彼らの描き方が、それ演じた二人がこの作品を温かくいいものにしていたと思います。
また彼の兄で普通の人間の任少天(李運慶ジャック・リー)がすごく明るくいい人で、そんなこともこの作品を心地いいものにしていたと思います。
自由基のメンバーはほんわかであんな大会社と争う人たちかって感じでしたが・・・そんな彼らの心の動きも描かれそう来たかーってこともあったり。
遺伝子操作ベビーだと思われていた人が実は普通の人で努力すればトップになれると判明したりと・・・
遺伝子操作、ゲノム編集等、難しい問題であり、今作でもはっきりした答えは出していませんが、登場人物たちの悲しみや苦悩、喜びを描きながら、人にとって何が幸せか考えさせられた作品でもあります。
サスペンス色は弱くハラハラドキドキはしなくても、重いテーマの中、十分楽しめた人間ドラマでした
任少凡のオフターゲット異変はどこまで進むのでしょう
記憶障害はどんどん進んでいるようですが、彼の、そして宋品葳の表情が、穏やかで幸せそうだったのが救いです。