チャンネル銀河で放送していた「昭王~大秦帝国の夜明け~」原題「大秦帝国崛起」全38話見終わりました。
「大秦帝国」のシリーズ第3弾、恵文王の息子贏稷の物語。
前作の「大秦帝国 縦横~強国への道」の恵文王を演じた富大龍(フー・ダーロン)が個性的で圧巻だったのでそれに比べると・・・
でもそれはしょうがないこと、贏稷(張博チャン・ボー)は前半は母である宣太后(寧静ニン・チン)とその弟魏冉(趙純陽チャオ・チュンヤン)に実権を握られていましたから。
この二人も特に宣太后は恵文王に負けないくらいの圧巻ですからね。贏稷は敵いません
宣太后や魏冉とのことに悩む贏稷が描かれ、母が亡くなってからは宰相として登場したのが張禄、彼を重用する贏稷。それによって今まで信頼してきた白起(邢佳棟シン・ジャードン)との間に意見の相違が
この張禄、政治的には凄かったのかもしれませんが、どうしても好きになれなかったです。小人物にしか思えない。彼が出てきからは、贏稷がなぜ彼を重用するのか理解できず、贏稷に対してまでも気持ちがダウン
それとは反対に白起がとっても良かったです 白起がこんなにすごい人物だったとは知りませんでした。白起の苦悩する姿に涙です
白起より、張禄の意見を優先した贏稷、結局白起は自害することになるのだけれど・・・もう後半は白起頑張れでした
でも最終的には張禄も毒酒を賜って、私的にはホッとですが・・・
物語の最後は趙、楚、魏が韓、斉、燕を引き入れ、周天子を担ぎ出して6国で秦討伐に乗り出しますが、西州公に周王から天子の座を譲位させろと言う贏稷。その直後に周王崩御、何も知らない6国の王の前に自分が天子になると現れた贏稷
怒りを露にする王たちに汾城で決着を付けることに。6国対秦、秦が勝利し、6王たちの前で天子の即位式を行います。
そして贏稷は「6国を属国とはみなさない、その代わり6国を滅ぼす」と公言します
太子の贏柱にも「服従など無意味だ、滅ぼしてこそ天下統一を成せるのだ」と話します。腕に3本の線、それは天、地、人を表しそれを貫く1本の縦線を腕に刻んだ贏稷、それは王を表します。「私はそれを貫けただろうか」と自分に問う贏稷・・・この30年後に贏政が天下統一を成し遂げます。
秦史上最高の55年と長い在位だった贏稷、しかし彼はこの最後の言葉から察するように、王とは何か、私は王であったかという彼の葛藤と苦悩を描いたドラマだったかもしれません。
そして最後に悟った服従は無意味、滅ぼしてこそという言葉も何とも言えません。それが贏政にも受け継がれていたのでしょうか。
37話に贏稷と父である恵文王(富大龍フー・ダーロン)が夢の中で会話するシーンがあるのですが、2人の表情がいい、とにかくとってもいい場面でした。母や叔父がいなくなってから思う存分できたかもしれませんが、孤独でしたよね。
昭王、色々あったけど、よく頑張ったね。お疲れさまでしたと言いたいです。
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