ブログコメントでご質問頂いたので、こんなところで回答。
中国でもPTAはあるか?というご質問でした。
結論。ありません。
中国では先生は絶対的な存在で、まさに聖職。学校の先生と保護者が同じテーブルで対等に話すことなんて、あり得ません。
また、基本的に教科担任制なので、それもPTAとのなじみが薄くなる要因かもしれません。
つまり、国語の先生は国語だけ教える、理科の先生は理科だけ教える。
たまに地理の先生が数学を教えたりするが、それは地理が物理の範囲だから。
これ、意外だけど地理は緯度経度の計算とか球面の地表を平面に投射するときの比率計算とか、とにかく計算が多いし、物理学というか地学が理解できないと山脈や海溝の位置を丸暗記で終わってしまうので、結構理系なんですよ。
ともあれ、小学生の間はクラス担任が主要4教科を全部教える、という事はない。
で、学校と保護者の関係でいえば、毎学期必ず「家長会」が招集されて、子供たちが帰った後、家長だけがクラスに集められる。
そこで、子供たちの様子とか成績とかの通達が行われる。質問はできるが、よほどのことがない限り意見は言えないし、保護者の意見が求められることは基本的にない。
明日行事があるけど、参加できる人は手を上げて、的なアンケートのようなことはあるけど、事前調整で△日◇日は避けてください、などという意見は言えない。
これ、本当に突然なの。今日午後家長は集合、とか。
明日現金223.5元、お釣りの無いように持って来い、とか。
日本で考えると、夜の7時過ぎに例えば38520円現金でお釣りの無いように明日7時に子供に持たせろ、と言っているようなもの。
日本でこれやったらクレームだらけ、SNSがなくったって炎上必至ですよねぇ?下手したら報道されるレベル。でも、これは中国では当たり前。
恐らくだけど、共産党の偉い人が視察に来るとか、そういうことが時々あって、そういう人の行動予定は安全のために事前通告されないから、「今日の明日」とかそういうことが頻繁に発生するんでしょう。
PTAどころじゃないよね。バザーとか懇親会とか、何か月もかけて準備した行事が唐の偉い人が来るから延期、とか中止、とかなるんだから。