中国はこの5年ほどで一気に情報化が進んだ。
同時にキャッシュレスやペーパーレスも異なる次元に入っている、と痛感しましたね。
中国国内出張に行くために上海から高速鉄道に乗ったのだけれど、そもそも切符を買うために窓口に行かなくてよくなった。
鉄路局のアプリで電子チケットを買う。
こういうやつね。
アプリではIDカード(外国人はパスポート)で本人確認を行うので、アプリ上で購入した切符はIDカードに情報が紐づけられる。
駅につくと端末があって、列車の変更や行先の変更など、端末で行える。
このままだと「切符」や「領収書」が無いから、経費精算するためにはこの端末で経費精算用書類を打ち出すことになる。
しかし、この端末は中国人のIDカードにしか対応していない。
外国人は有人窓口でアナログ対応。
中国人の中でも、携帯端末を持っていない場合は有人窓口でアナログ対応。
端末は何十台と設置されていて全然並ばないけど、有人窓口は4つしかなくて長蛇の列。
4-5年前まで、中国で鉄道に乗るためには10日ぐらい前から3時間ぐらいかけて切符を買うのが当たり前だった。
だから、旅行会社は繁盛していた。
誰でも3時間以上かけて切符買うのは嫌だもんね。
それが今では5分もかからない…買うだけなら。
こんな便利な世の中、10年前、5年前には想像もできなかったし、中国人は老いも若きもこの流れに乗ってる、あるいは巻き込まれてる。
列車に乗るときになって、中国のIDカードが無いと改札が通れない現実にぶち当たる。
有人改札に並ぶ。処理は当然遅い。外国人はどんどん流れに取り残される。