次女は国立女子大付属中に通っていたけど、本人は付属校への進学資格試験を受けなかった。


これまでの経緯は↓↓参照してね。

 

資格試験は中三の12月に行われ、11月に受験申し込みがある。

 

この資格試験、受けない人も一定数存在するし、受けても不合格になる人もいる。

 

受けない人は主に3パターン

 

①:性差によるパターン

まずは男子。これはそもそも付属高校に男子は入れないから、仕方ない。

 

②次いで他の高校に進学を目指す女子。

 

これにもいくつかパターンがあるけど、割と多いのは地元のトップ校を受験する人。

 

②-1:進学先によるパターン

国立だから学区とかはないけど、一応の通学範囲は決まっていて、公共交通機関で片道一時間半とか。

 

これをあと3年続けるのはつらい、と思っている人や、もともと高校は地元のトップ校に行くつもりでいた人や、私立大学付属校に入るつもりの人がいる。

 

進学資格試験を受けて合格すると、辞退は出来ずほかの高校は受験できないから、初めから受験しない。

 

女子が入れるO女子大付属高校以上のレベルの国立大学付属都立高校は想像できちゃうけど、案外多いのは早稲田慶応の付属校を受けるパターン。

 

何しろO女子大付属校は国立なので、O女子大の内部進学枠は8名しかない。でもこれ実は、かなり異常な優遇です。

 

東大付属、広大付属、筑波大付属、大阪教育大付属、その他全国の数多ある国立大学付属高校は、本質的に「教育学部のモルモット」であり、内部進学枠などほとんど存在しないのが通常。

 

厳しい中学受験を突破してO女子大付属に入学した中学生は、この先なんども受験するのはたまらない、と思っているし、親もそうでしょう。

 

だから、内部進学枠がある私大付属は魅力。O大付属を蹴ってまで行く価値がある大学は早稲田、慶応、ICU…と思っている。

 

③:学力によるパターン

もう一つのパターンは中三11月の時点で学力に不安がある人。

 

進学資格試験ですからね。O大付属中の生徒からしても、結構な難易度。何しろ高校入学組は偏差値70越えの受験を勝ち抜くスーパーエリートですから、高校の授業についていけない。

 

当然、12月の試験に向けて対策を進めなければいけないけど、全員が合格できるわけではない

 

12月に内部進学できないことがわかって、それから準備してももう他の都立県立の試験には間に合わないから、だったら初めから自分に合ったレベルの高校受験を目指す、という考えの人が一定数いる。

 

うちの次女はパターン③。

 

まあ、モルモット扱いの帰国子女ですからね。

 

でもねぇ、入学前には想定してなかったけど、唯一カミさんが後悔していたのは…内申点が全然取れない、ってこと。

 

O女子大付属は優秀な生徒ばかりだから、各教科の評定が3とか4とかでも一般的には十分なんだけど、都立高校の入試には5がいくつ以上ないと厳しいとか、3がいくつ以上あると無理だとか、そういう話が聞こえてくる。

 

私は次女が中二の時に新宿高校、戸山高校、竹早高校、青山高校、芸術高校と、毎週のように都立高校の見学に連れて行った。

 

本人も都立に行きたがってたからね。

 

でも、内申点がどうしても取れない。カミさんが「都立受験なので内申をぜひ」と言っても学校は取り合ってくれない

 

曰く「内申が欲しいなら地元の区立中学に転校すればいい。そんなことのためにこの学校は存在するのではない」だと…。

 

国立大の付属中学に入学を希望する人は覚悟しておいた方がいい。よっぽど成績優秀でなければ希望する都立高には合格黄色信号

 

で、次女が下した決断と、それをサポートする親たちの壮絶な戦いが始まる…