娘が3人いる。みな美人に育っているが、性格は三者三様。

この娘の一人が高校時代から百人一首に打ち込んでいる。

今から8-9年ほど前、小学校6年生まで中国で育ったので、実物の百人一首に触れる機会はなかったのだけれど、中国のインターネット番組でアニメ「ちはやふる」を中国語字幕で見ていた。

 

子供たちが日本に帰国して3年後、高校に入って部活を選ぶときに百人一首同好会に入ったと聞いた…聞いた、というのは、私は中国に単身で残ったから。カミさんも子供たちも親父がいなくて色々大変だったようだけど、まあそれは別の話。娘は今大学に入っても続けている。ちはやふるで綾瀬千早がもし大学生になったシーンが描かれていれば、この部活がモデルになったでしょう、と言われているらしい。本人はB級だが、在学中にA急級になる可能性はあるのだろうか。

 

で、持統天皇「春過ぎて夏きにけらし白妙の 衣干すてふ天の香具山」ですが。

百人一首の中でも鮮やかな季節の描写が美しい一首ですよね。2番目の歌という事もあって目にする機会も多く、親近感もあるし大好きです。本当は今の時期よりももう少し後の時節に詠まれるべき歌なんでしょうが、昨今春が短くて、あっという間に夏になるからついついこの歌を想像してしまう。

 

三寒四温というぐらいだから、上海の春は暑い日と寒い日が周期的に入れ替わる。ここら辺は日本の春と一緒だね。まさに典型的な春の天気図だ。でもちょっとだけ上海の方が気温が高いかな。まだ今週は20度を下回る予報が続くので、夏にはまだ早いと思うけど、昨日おとといは25度を超えた。気温だけ見ると初夏だよね。まさに、春過ぎて夏きにけらしだ。

 

季節が短いと思ったのは今が初めてではない。

昔、2009年に北京に赴任した時。着任したのは6月ぐらいだったけれど、10月末まで30度を超える暑さで夏が続いていた。でも10月も末になればさすがに朝晩はそれなりに冷えるけど、それでも最低気温は10度を超えていた。で、11月1日の朝はと言うと、ついに10度まで下がり、やっと秋が来たと思ったら3時間の間に気温がぐんぐん下がり、11時過ぎに零下になって昼12時過ぎに雪が降った。なんと、秋が3時間しかなかった!

 

年を取ると時の流れが速く感じるというけれど、この時ほど季節の移ろいを早く感じたことはなかったね(笑)。

 

天気の話だけど、今日は朝から昼前までいい天気だった。昼ぐらいに雨が降り始め、夕方に雨脚が弱まった。

 

アーチェリーをしていると押手側の肘が痛くなることがあるらしい。私も去年の冬、12月ぐらいから急に痛くなったけど、引手も肘が痛くなった。でも、何本か打つと、そのあとは気にならなくなる。ただの筋肉痛かな。年だし。

しかしスポーツのケガは甘くみてはいけない。毎日やっていることだから、今日も大丈夫と思って痛みを我慢すると、疲労骨折とかアキレスけん断裂とか、とんでもないことになりかねない。

 

そんな心配をしていたら、このところの「春過ぎて夏きにけらし」の陽気で両肘の痛みが消えた。

寒さによる神経痛だったようです。