4月に入って世の中動き出しましたね。
フリーペーパーコンシェルジュ上海に掲載したアーチェリー愛好会のメンバー募集にまた反応がありました。
まあ、反応があっただけで特にアーチェリーを始めたいとか、アーチェリーをやりたいとかそういう話ではなかったけど。
嘉定は上海の市内から遠いからなぁ、よほど好きでない限り、なかなかアーチェリーのためにわざわざ嘉定まで行こうか、という人は少ないだろうね。
でもね…少しでも興味を持ったら、絶対に一人で練習しちゃだめだよ。
庭で練習とか、河原で練習とか、とんでもないことだから、必ず信頼できる射場に行ってね。
日本では自治体の射場があるからそこがいい。
アーチェリーは元々が兵器なので、扱いを間違えると命にかかわる大事故につながる。
事実日本でも過去に何件か死亡事故や負傷事故が起こっている。
中国でも事故は起こってるし、組み立てた状態で弓と矢を持って歩いていればすぐに通報されるからね。
そんなバカはいない、と思うかもしれないけど、実際色々な事故が起こってる。
中国ではボーガンとかは所持することが既に違法なので使えないけど、リカーブやコンパウンド、日本の和弓は持っているだけなら法には触れないし、実際私は解体した状態で担いで地下鉄に乗ってる。
でもね、使う場所によっては大事故につながるので、WAAのルールに従って、シュートライン以外では弓を引いてはいけない。
以下の写真は残酷だから閲覧注意。
この2年間に主に子供が被害に遭った、アーチェリーによる事故の写真。
モザイクがかかっているけど、結構ショッキングな写真だから覚悟がない人は説明文だけ見て写真は見ないでね。
写真は全部で3枚。初めに説明文3本まとめて出してあります。
あくまでも安全に対する注意喚起が目的。
興味本位で見ないでね。
説明文と写真の間に大きくスペースを空けるので、写真を見る覚悟がない人は説明文だけで終わりにしてくださいね。
写真①
2022年6月9日
陝西省西安市
マンションの中庭で、散歩をしていた16歳の女の子に矢が刺さり、市の救急病院に搬送されたが処置できず、省政府のレスキュー隊に応援を要請。対処するも右目の眼球を貫通しており、二日後に死亡が確認された。
この矢はマンション内に住む17歳の男子高校生が放ったもので、殺人罪で拘留されている(その後の報道が無いので死刑になったかどうかは不明)。なお、男子高校生は正規のルート(?)ではなくインターネットで弓具一式を購入しており、全くの素人であった。
写真②
2022年11月11日
浙江省安吉市
市内雲上草原運動公園
運動公園に設置されている射撃練習場で、息子(9歳)を連れていた父親が息子の右目上に矢が中ったことに気づき救急搬送。幸い軽く中った程度であったため市内の救急病院で対応。父親は公園側に対応を求め、すでに和解。
事故後安吉市旅行文化体育局(スポーツ庁の出先みたいな公的機関)は直ちに当該施設の利用中止を指示し、現地の実態と防犯カメラ等の記録を調査、2023年3月付で以下の処分を発表:
尚、ビデオは解像度が悪く実際に矢を放った人物を特定できなかったため、故意か過失かも含め事故の再発を全面的に防止する対策を取るしかないとの前提になっている。
雲上草原運動公園の管理責任者を拘留(警察じゃないのに拘留できる――矢を打った人物の身代わりか?)
以下の対策がとれるまで射場閉鎖、当局の検査後営業再開を許可する(許可されるんだ)
・アーチェリー場の上部を完全にふさぐ工事を実施すること
・射場内にあるすべての金属製の配管などを柔らかい素材で覆い、矢の弾け飛びが起こらない異様にすること
・弓具を全て小型のものに変更し、娯楽のみとし、スポーツ性及び競技性を消すこと
・安全管理人2名を配置し安全確保を行うこと(それまでいなかったんだ)
・従業員に安全教育を徹底し、未成年者が弓具をみだりに扱うことを防ぐこと(不鮮明な画像でも、若者がふざけて打ったことまではわかったらしい)
・運動公園内全域を死角が生じないよう防犯カメラを設置すること
→射場と関係ない施設まで厳しい措置だが、実はこの運動公園には前科があり、209年と2010年にパラグライダーとスキー場でそれぞれ重大事故(詳細は報道されておらず不明)があったにもかかわらず今回の事故につながっているとの報道。
写真③
2022年11月17日
湖北省黄石市
公立学校
ふざけて射場のレーンに立ち入り、矢を拾おうとした子供の顔面に矢が刺さった。
緊急搬送搬送の結果一命はとりとめたが右目の下に3㎝程の矢が刺さった跡が残った。
以後の報道が無いので不明だけれど、「立ち入り禁止地区に入った自分が悪い」で学校側は突っぱねたんだろうと思う。
立ち入り禁止区域に立ち入れる状態にしていることは不問に付されたんだろうなぁ、と勝手に想像する。
全体を通しての感想は、全員顔面に矢が刺さっていること。これは恐らくやを打った人が「ア」とか叫んでそっちを見た瞬間矢が刺さったんだろうと。
説明はこれで終わり。写真は中国国内の報道から拾ったものだけどグロイのもあるから、苦手だと思う人はここで終わりにしてください。
①
②
③-1
③-2